上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

映画マ行

『マトリックス レザレクションズ』

レザレクションズ レザレクション=復活 キリスト教のニュアンスのある単語かもしれない。本作品のテーマは〈彼ら〉の復活だ。 マトリックス レザレクションズ(字幕版) キアヌ・リーブス Amazon 思えば、第一作の日本公開日は1999年9月11 日。公開日ではない…

『モーリタニアン 黒塗りの記録』

9.11は極東の島国で平和を貪るおれのようなアジア人にさえ、とてつもない衝撃を与えた。あの映像、あの画像、何遍も見た。まるでよくできた映画みたいに現実感に乏しく見えた。でもそれは明らかに、完全に、実際起きた出来事だった。 当時、アメリカが怒るの…

『Mr.ノーバディ』

オーソドックスな ヴァイオレンスと映画は相性が良い。 ヴァイオレンスは、TVではなかなか流すことができない。 映画にも倫理的な制約はあるにせよ、TVドラマよりは幾分自由である。現代においてその優位性は貴重だ。 新しい映画、というのは簡単に製作でき…

『マネー・ショート 華麗なる大逆転』

どんな映画? サブプライム・ローンの暴落を逆手に取って大儲けする人々を描いた作品。主演はクリスチャン・ベール。 他に、ライアン・ゴズリング、プラッド・ピット、スティーヴ・カレル。公開は2015年 背景 事の始まりは、サブプライム・ローンが証券化さ…

『マネートレイン』

■1995年 アメリカ ■監督 ジョセフ・ルーベン ■出演 ウェズリー・スナイプス/ウディ・ハレルソン/ジェニファー・ロペス ■COMMENTSマネートレインとは、地下鉄の売上金を輸送する列車のことである。 ジョン(スナイプス)とチャーリー(ハレルソン)は鉄道公安官…

『真昼の死闘』

■1970年のアメリカ映画 ■監督 ドン・シーゲル ■出演 □クリント・イーストウッド □シャーリー・マクレーン ■COMMENTS舞台はフランス占領下のメキシコ。ニヒルな主人公、メキシコ革命を率いるフアレスの登場、ドタバタな展開など、マカロニの風味が強い作品で…

『MISS EVERS'BOYS』

■97年 HBO製作のテレビ映画■監督 ジョセフ・サージェント■出演□アルフレ・ウッダード□ローレンス・フィッシュバーン ■COMMENTS 1930年代、アフリカ系アメリカ人の致死率は白人のそれと比べて高かった。それは白人より劣っている証拠と捉えられた。 当時、ア…

『MEG ザ・モンスター』

■COMMENTS■ 夏がくると思い出す映画。海を見ると思い出す映画。ぼくにとってそれは『ジョーズ』だ。 とはいえ、サメ映画に詳しいわけではないし、サメ映画をたくさん観ているわけでもない。サメ映画に強い思い入れもなく、『ジョーズ』は流行ったから観ただ…

『負け犬の美学』フランス/2017年

負け犬の美学(字幕版)発売日: 2019/06/12メディア: Prime Video 45才のミドル級ボクサー・スティーブ(マチュー・カソヴィッツ)。入場したときに、ややブーイングを浴びる程度の、箸にも棒にもかからないロートルだ。彼には華やかさも、輝きもない。試合後に…

『真夜中のパリでヒャッハー!』

2014年 フランスのコメディ映画 フランク(フィリップ・ラショー)は漫画を扱う出版社(ショデル出版)で働いている。社員になってまだ二年目だ。彼には幼なじみ・悪友がいる。一人は人材派遣会社で働くサム、もう一人は運送業者のアレックスである。サムはモテ…

『マダム・フローレンス!夢見るふたり』

事実に基づく物語 COMMENTS 1944年、戦時中のアメリカ。 マダム・フローレンス(メリル・ストリープ)はヴェルディ・クラブなるものを創設し、基金を積み立てて音楽活動に邁進した。素人である彼女自身がソプラノ歌手として舞台に立った。彼女を精神的に支えた…

『マラヴィータ』2013 英仏 / 監督 リュック・ベッソン / ロバート・デ・ニーロ×ミシェル・ファイファー

デ・ニーロ、ミシェル・ファイファー、トミー・リー・ジョーンズ、リュック・ベッソン、スコセッシ。本作品に関わるそれらのビッグ・ネームを目にすれば、数多の名作を思い浮かべることができる。 『マラヴィータ』はそんな彼らによる、アクション&コメディ…

『ミッドナイト・イン・パリ』2012年アメリカ / ウディ・アレン

COMMENTS ハリウッドの売れっ子脚本家ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者のイネスとともにパリを訪れている。目的は観光。ギルはアーティスト気質で、イネス(レイチェル・マクアダムス)は実際的というか俗っぽい。 ギルは小説を書き上げようとしている…

『ミニミニ大作戦』2003年アメリカ/ 監督 F・ゲイリー・グレイ

What's it about ? 凄腕の泥棒たちによるゴールド争奪戦!※『ミニミニ大作戦』(1969年イギリス)のリメイク作品 COMMENTS 冒頭、ベニスの町並みはやはり、美しい。適当に撮っても絵になりそうなベニスに、窃盗団が現れる。 ここから、とんとん拍子で話は進ん…

『女神の見えざる手』2016年 米仏 / 監督 ジョン・マッデン / 主演 ジェシカ・チャステイン

What's it about ? やり手のロビイストが強大な敵に挑む。 CAST エリザベス・スローン / やり手のロビイスト (ジェシカ・チャステイン) シュミット / スローンの雇い主 (マーク・ストロング) エズメ・マヌチャリアン / スローンの部下 (ググ・バサ=ロー) CO…

『MERU / メルー』2016年アメリカ

『MERU / メルー』 “Because it’s there”なぜ山に登るのか、という問いに対して、イギリスの登山家ジョージ・マロリーはそう答えた。山とは、当時(1923)未登頂だったエベレストのことだ。翌年、マロリーはエベレスト頂上付近で遭難し、帰らぬ人となる。 本作…

『マラソンマン』1976年アメリカ / 主演 ダスティン・ホフマン

監督 ジョン・シュレシンジャー 原作・脚本 ウィリアム・ゴールドマン 登場人物トーマス・バビントン・"ベーブ"・レヴィ コロンビア大学の院生 (ダスティン・ホフマン)クリスティアン・ゼル 元ナチ党員 (ローレンス・オリヴィエ)ヘンリー・"ドク"・レヴィ …

『メカニック:ワールドミッション』2016年米仏 / 監督 デニス・ガンゼル / ジェイソン・ステイサム×ジェシカ・アルバ

2011年公開『メカニック』の続編。事故に見せかけて標的を始末する“メカニック”こと、アーサー・ビショップ(ステイサム)は本作品でも、相変わらず暴れまわっている。但し、個人的には前作のほうが好きだ。 本作品には、恋愛要素が用意されている。 それによ…

『メカニック』2011年アメリカ / 監督 サイモン・ウェスト / 主演 ジェイソン・ステイサム

チャールズ・ブロンソン主演『メカニック』(1972)のリメイク作品である。“メカニック”とは、凄腕の殺し屋を意味する隠語。本作品で“メカニック”を演じるのは、ジェイソン・ステイサムだ。鍛えあげられた肉体と神業的な銃さばき、驚異の観察力と予知のような…

『モブスターズ / 青春の群像』1991年アメリカ / 監督 マイケル・カーベルニコフ / 主演 クリスチャン・スレーター

☆NY暗黒街における若きマフィアの台頭、ルチアーノ側の視点から。 感想 登場するのは実在のギャングたちで、“カステランマレーゼ戦争”というNYマフィアの抗争の後までを描いている。とはいえ、あくまでフィクションだ。『ゴッドファーザー』のような重厚な作…

『マリアンヌ』2016年アメリカ / 監督 ロバート・ゼメキス / ブラッド・ピット×マリオン・コティヤール

『マリアンヌ』は、スパイが愛し、愛される映画である。 まず、男がパラシュートで砂漠に降り立つ。彼の名はマックス。極秘任務を遂行するため、モロッコにやってきた。 任務とは、先に潜入している女スパイと落ち合って、夫婦を演じ、ナチスの要人を晩餐会…

『マグニフィセント・セブン』2016年アメリカ / 監督 アントワーン・フークア / 主演 デンゼル・ワシントン /『荒野の七人』をリメイク

☆七人の男たちが、虐げられた住民を救う。マグニフィセント・セブン【Blu-ray】 [ デンゼル・ワシントン ]ジャンル: CD・DVD・楽器 > Blu-ray > 洋画ショップ: 楽天ブックス価格: 1,500円 感想 ストーリーの流れは『荒野の七人』や『七人の侍』を踏襲してい…

『Meet the Spartans』邦題『ほぼ300』/ スパルタを扱った映画『300』のパロディ / This is Sparta !?

2008年(アメリカ)監督 ジェイソン・フリードバーグ アーロン・セルツァーMeet the Spartans (字幕版)メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見る 感想 ・元ネタでも印象的だった、子を選別する長老のシーン。この時点で、当作品の特徴が全て出ている。…

『マッドマックス 怒りのデス・ロード』感想

2015年(米豪合作) 監督 ジョージ・ミラー 出演 トム・ハーディ シャリーズ・セロン□一言で言えば、世紀末のカー・チェイス。マッドマックス 怒りのデス・ロード【Blu-ray】 [ トム・ハーディー ]ジャンル: CD・DVD・楽器 > Blu-ray > 洋画ショップ: 楽天ブッ…

『万引き家族』の感想

・第71回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを獲得。 ・監督は是枝裕和。 ・一言で言うと、出来損ないの「家族」の物語。 超個人的な感想 ◯・あまたの問題が「家」にギッシリ詰め込まれている。・「家族」が常に金について心配しているところが、なんとも滑稽…

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』の感想

・言わずと知れたトム・クルーズ主演のスパイ映画。・シリーズ第6作目。 個人的すぎる感想 ◯ ・最終ミッションまで、ストーリーがひた走る。 トムもまた、ひた走る。・不愉快なファクターが、とてつもなく少ない。 人の醜さにフォーカスしていない。・悪が滅…