上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

映画2020/10/09-

『ベイビー・ドライバー』

ベイビー・ドライバー [Blu-ray] アンセル・エルゴート Amazon スタイリッシュな演出、シンプルなストーリー、血肉躍るカーチェイス、クールな悪党、ご機嫌な音楽、ケヴィン・スペイシー… 愉快な要素満載のアクション映画。主人公はドライバー。ミス・デイジ…

『アナザーラウンド』

アナザーラウンド(Blu-ray+DVDセット) マッツ・ミケルセン Amazon 〝血中アルコール濃度を0.05%に保つと仕事の効率や意欲が上がる〟という理論を証明する為、おっさん教師4名(同僚)は呑んで授業を行う。ご機嫌な実験である。彼らは飲酒の効果を実感し、酒…

『月』

暗い、とても暗い映画だ。 物語の舞台は、障がい者施設。 何て言えばいいのか、福祉の世界については、なかなか言いづらいものがあるのだが、一般的に、重度の方々のいる施設は軽度の方々のそれに較べ、陽の光に恵まれず、不自由であり、恒常的に雑に扱われ…

『R R R』

RRR [Blu-ray] NTR Jr. Amazon マサラ・ムービーと呼ばれる作品群には不思議な魅力がある。所謂、いい映画というのは、アカデミー作品賞チックなものということになるのだろうが、インド映画人はそれとは異質のアプローチで映画に迫っている。 映画は膨大な…

『ウィリーズ・ワンダーランド』

ウィリーズ・ワンダーランド [Blu-ray] ニコラス・ケイジ Amazon 舞台はアメリカの片田舎。意地悪そうな白人町民のいそうな田舎町。ある日、無口な男(ニコラス・ケイジ)が、その町で足止めを食らう。事情があって、早急に金が必要になる。 男は町民に促さ…

3-28 『すばらしき世界』

すばらしき世界 役所広司 Amazon 不器用な、はみ出し者。 刑期を終えた元反社の男。思い通りにならないと、すぐ怒る。時に、怒り狂う。社会では当然、うまくいかない。車の運転さえ、ままならない。体はガタガタ。真っ当には生きられないと諦め、再び裏社会…

3-22 『BLUE GIANT』

BLUE GIANT 山田裕貴 Amazon 全10巻を二時間にまとめている。 そうなると、どうしても総集編みたいになってしまう。 原作のアニメ化、実写化、映画化などは、原作と比較され評価される宿命にある。本作品は賛否両論だが、原作のファンにウケは良くない。個人…

『ゴジラ-1.0』

ゴジラ生誕70周年 『ゴジラ』は1954年昭和29年に公開された東宝映画。水爆実験によって長い眠りから覚めた恐竜とされる。本作品はゴジラ生誕70周年記念作品で、Wikipediaによれば、邦画実写ゴジラシリーズとしては30作目にあたる。 ハセガワ ゴジラ-1.0 日本…

『ザリガニの鳴くところ』

ザリガニの鳴くところで 湿地で暮らす少女カイア。戦争PTSDに苦しむ父の暴力により家庭は崩壊、母も姉も兄も家から去り、遂には父も蒸発。カイアは独りで生きていかなければならなくなる。 少女は無力だった。できることと言えば、ムール貝を採り、町の商店…

『マトリックス レザレクションズ』

レザレクションズ レザレクション=復活 キリスト教のニュアンスのある単語かもしれない。本作品のテーマは〈彼ら〉の復活だ。 マトリックス レザレクションズ(字幕版) キアヌ・リーブス Amazon 思えば、第一作の日本公開日は1999年9月11 日。公開日ではない…

『異動辞令は音楽隊!』

コメディタッチ 刑事一筋30年。成瀬(阿部寛)は昔気質の刑事だ。功績はあれど、時には勘を頼りに、令状もなくチンピラの家にあがりこんで尋問する。部下にはとんでもなく厳しく、まさに鬼軍曹で、とうとうある日パワハラの投書が上層部に寄せられた。 警察…

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

ファンタジー 好みに合わない作品について書くことは、実に容易い。気に入らないところはすぐに気づくし、よく見える。言語化して共感を得られなくても、論点は理解してもらえる。反対に、面白い作品について書くことは、なかなかに難しい。思いを伝えきれな…

『アキラとあきら』

アキラとあきら 竹内涼真 Amazon 東大卒、同名、同期の新入社員あきらとアキラ。両名、産業中央銀行入行当初から頭角を表す。 一方は町工場を経営する家に生まれた。技術はあっても経営は苦しく、銀行に融資を打ち切られて工場は倒産した。彼はそういった過…

『すずめの戸締まり』

どうしても観たい… 家族にせがまれて今更ながら観に行きました、JKすずめの活躍。自分はアニメに詳しくないし、絵も描けない。だからかもしれないけれど、スクリーンに映し出されたリアルな画には、観客を圧倒する力があるんだなと単純に思った。精巧なCGを…

『モーリタニアン 黒塗りの記録』

9.11は極東の島国で平和を貪るおれのようなアジア人にさえ、とてつもない衝撃を与えた。あの映像、あの画像、何遍も見た。まるでよくできた映画みたいに現実感に乏しく見えた。でもそれは明らかに、完全に、実際起きた出来事だった。 当時、アメリカが怒るの…

『ハロー!? ゴースト』

헬로우 고스트 生きることに絶望した青年に、数人のゴーストが憑く。青年はゴーストらを成仏させるために、彼らの願いを叶えていく。 ハロー!?ゴースト(字幕版) チャ・テヒョン Amazon コメントしにくい映画である。 ポジティブに捉えた人らはおそらく、…

『孤狼の血 LEVEL2』

LEVEL2 スクリーンからタバコが消え、タトゥも風前の灯、いずれは、アルコール、裸体、893も、消えるかもしれない。 時代 それが悪いかどうかではなく、流れ、時勢… にもかかわらず、コテコテの極道映画が登場して評価されているのは、ひじょうに興味深い。 …

『ペリフェラル-接続された未来-』

The Peripheral 説明しようとするとややこしい世界だ。 時は西暦2032年。主人公はアメリカ合衆国のド田舎で暮らす女子フリン。生活は苦しいが、VRゲームはとてもうまい。ある日、多額の報酬と引き換えにあるゲームをプレイすることになる。 ここからはネタバ…

『15時17分、パリ行き』

The 15:17 to Paris 努力すれば叶う 誰が言った? 懸命に努力しても報われないことなど、ザラだ。珍しくない。方向性を間違えれば、どんなにストイックな努力だって、クソの役にも立たない。 うまくいかなくて、歪む人間もいれば、正しい道を見つける人間も…

冬→Prime Video

寒い、寒すぎる日々 去年の冬は釣りによく行き、ボーズを食らってばかりでした。 釣れるようになったのは、4月ぐらいで、相模湾名産のクサフグがたくさん釣れました。いい思い出です。 スキー道具も一式あります。埃を被っています。もう、なだらかなところ…

『ジオストーム』

GEOSTORM アメリカを始めとする幾つかの国々は、相次いで起こる天変地異から人類を守るため、ダッチボーイという、ちょっと面白い名前のシステムを構築した。 ダッチボーイのしていることは、簡単に言うと、地球の気象現象を宇宙からコントロールする人工衛…

『1917』

1917 第一次世界大戦の西部戦線。 2名の英国陸軍兵が、将軍の伝令を伝えるため、前線で独軍と対峙する大隊に向かった。大隊は翌朝、独軍に総攻撃を仕掛ける予定だったが、それは罠だった。罠だということを知らせないと、大隊が壊滅する。それは避けねばなら…

『進撃の巨人』TV版

【完結記念】始祖ユミル 進撃の巨人 Tシャツ 進撃の巨人 Amazon TVアニメ「進撃の巨人」Season1 Blu-ray BOX 梶裕貴 Amazon 『進撃の巨人』 人類は巨人との絶望的な戦いを強いられていた。自らの捕食者である巨人との戦いにより、とんでもない数の屍が積み重…

『聲の形』

映画『聲の形』DVD 入野自由 Amazon いい話である。 いい話に接すると、ひねくれたことを言いたくなるので、あえて言わせてもらうと、傷ついたいじめっ子の救いになる映画である。 この世には、人を傷つけておいて、傷つけたことが傷となって、傷つく人間が…

『勇者たちの戦場』

帰還兵のヒューマンドラマ 現代の戦争映画は基本的に反戦を謳う。 兵隊の英雄譚はアクション映画の領分になっていて、戦争映画は戦場が舞台であれ帰還後がメインであれ、戦争の理不尽さを炙り出すことに力を注いでいる。 この現代に至って、まだ戦争をしてい…

『新解釈・三國志』

異色の… 正史、演義、横山光輝の漫画、アニメ、KOEIのゲーム、吉川英治版、陳舜臣版、北方謙三版、宮城谷昌光版… 我が国には色んな三國志がある。多くの三國志に触れてきた方は、たくさんいるに違いない。自分も好きで、昔は没頭したものだが、最近は疎遠に…

『テロ,ライブ』

救いを求めて 端的に言えば、小悪党の良心がガッツリ踏み躙られる作品。ネタバレを避けるため、ぼんやりと書いていく。 ・ ・ 主人公は、不祥事が原因でTV局からラジオ局に追放された人気キャスター、ユン・ヨンファ。 ある日、オンエア中に元建設作業員を名…

『顔のないヒトラーたち』

ナチス・ナチス・ナチス ナチスを題材とした映画は実にたくさんある。戦後何十年も経っているというのに、まだ制作される。ヒトラー及びナチスは、ナポレオンが近代文学に与えた衝撃に近い影響力があるのではないだろうか。もちろん、映画である以上、相応の…

『明日への地図を探して』

淀み 脳天気そうな若者を演じさせたらアメリカン・ティーンの右に出る者はいない。無類の輝きを誇る古き良き米国産青春映画が、おれの脳裏に焼きついているからだろう。 本作品の主人公はご機嫌な青年マーク。どこにでもいそうな青年だが、他のティーンエー…

『1408号室』

懐かしの 久々にスティーヴン・キング原作の映画を観た。原作を読んではいないので、よく言えば、何の先入観もなく映画を観ることができた。 主人公はオカルト作家のマイク。演じるのはジョン・キューザック。心霊スポットを巡り、レビュー、リポートした本…