上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『モーリタニアン 黒塗りの記録』


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9.11は極東の島国で平和を貪るおれのようなアジア人にさえ、とてつもない衝撃を与えた。あの映像、あの画像、何遍も見た。まるでよくできた映画みたいに現実感に乏しく見えた。でもそれは明らかに、完全に、実際起きた出来事だった。

 


当時、アメリカが怒るのもムリはないと単純に思っていた。当然、えげつない報復もあるんだろうな、と。

 

 

 


そのあと時は流れ、不当に拘束された中東の人々への酷い扱いをテーマとした書籍や映画が表に出てきた。正直、そういうことはあったんだろうとぼんやり考えていた。だって、それが戦争だから。戦時中、敵に人権を認めることはほぼ、ない。昔から繰り返されてきたことだ。だから、戦争はよくないのだ。どう言い繕っても、罪のない人々を虐げる結果になるのだ。各々の正義の戦いは、多くの個人にとんでもないツケを払わせるのだ。

 

 

 

 

本作品で久しぶりにジョディ・フォスターを見た。白髪がとても似合っていた。相変わらず、あるのかないのかよくわかんないクリアな存在感を漂わせていた。もちろん、それは個人的な感想だ。思えば、こちらもずいぶん歳を取った。おじさんと言われても、否定することはなくなった。