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冒頭、ベニスの町並みはやはり、美しい。
適当に撮っても絵になりそうなベニスに、窃盗団が現れる。
ここから、とんとん拍子で話は進んでいくので、アクション好きなら、じゅうぶん引き込まれるはずだ。ぼくはその前のシャリーズ・セロンで既に心を奪われていたが、それはどうでもいい話。
窃盗団の目的は3500万ドル相当のゴールドバー。ゴールドバー(金の延べ棒)というのは、実にわかりやすい。金、すなわちマネーである。
リーダーはチャーリー(マーク・ウォールバーグ)で、金庫破りの名人ジョン(ドナルド・サザーランド)が相談役的な立場。ハンサム・ロブ(ジェイソン・ステイサム)は運転で大活躍。
計画は鮮やかに成功するが、裏切りの発生により、ジョンは殺され、金の延べ棒は全て奪われる。
それから、一年後。
ジョンの娘・ステラ(シャリーズ・セロン)のもとに、チャーリーが訪れる。裏切り者を発見したのだ。ステラは復讐のため、チームに協力する。
ステラはミニを乗り回す、金庫のスペシャリストだ。専門は泥棒ではなく、防犯(錠前屋)だが、能力的には問題ない。
さぁ、ゲームの始まりだ!!
改めて、メンバーと彼らのスキルが紹介される。一人一人がその道の凄腕である。成功間違いなしだが、それでも先が気になる。彼らの手際を見たいからだ。
但し、ステラは堅気の人間。泥棒ではないし、人を騙すことに慣れていない。にもかかわらず、唯一面の割れていない彼女が単身、裏切り者と接触するシーンがある。小型カメラを通して、彼女を温かく見守る窃盗団の面々。いいチームだ…
今回の計画では、BMWミニを三台使用する。ミニミニミニ大作戦だ。ちなみにその三台とは別の、ステラ所有のミニはローバー・ミニである。
ミニのファンのみならず、アクション映画が好きな方におすすめできる、ハッピーな作品だ。