☆七人の男たちが、虐げられた住民を救う。
感想
ストーリーの流れは『荒野の七人』や『七人の侍』を踏襲している。
①まず、住民(農民)が悪役にいじめられる。
②住民は困り果て、強い人を雇う。
③強い人は引き受けて、人を集める。
④七人集まる。
⑤七人の用心棒が住民と決戦の準備をする。
⑥決戦
ざっくり書くと、そんな感じだ。
本作品はアクションにこだわっていて、見応えがある。ナイフ使いはスタイリッシュだし、ガンマンどもの銃捌きはかっこいい。
デンゼル・ワシントンが強すぎても、文句はない。
ただ、心動かす人間ドラマみたいなものは、ない。善きものが多大な犠牲を払って、悪しきものを倒すだけである。そこに物足りなさを感じる。
無理に恋愛やトラウマを詰め込むことはないが、人を集めるところや住民と交流するところに、もう一工夫あってもよかったのでは…と個人的には思った。
要するに、決戦までのプロセスに、惹かれるところは特になく、消化試合でも見させられているような気分だった。
但し、最近の映画にしては珍しく、人がたくさん亡くなるのに、残虐度は低い。その点に関しては、好感を持った。