上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『MERU / メルー』2016年アメリカ


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MERU / メルー』


“Because it’s there”

なぜ山に登るのか、という問いに対して、イギリスの登山家ジョージ・マロリーはそう答えた。山とは、当時(1923)未登頂だったエベレストのことだ。翌年、マロリーはエベレスト頂上付近で遭難し、帰らぬ人となる。


本作品は3名の登山家が、インド北部のメルー(標高6250m)の岩壁“シャークスフィン”に挑む、ドキュメンタリー映画である。

メルーは既に登頂されているが、シャークスフィン(サメのヒレ)は未登攀らしい。


惜しくも打ち切りとなったTV番組『クレイジー・ジャーニー』では、何人かの登山家が取り上げられていた。命がけでトライするクレイジーぶりは、常人(ぼくのこと)の度肝を抜いた。

そのとき得た知識というか、情報のおかげで、本作品にはすんなり入り込めた。人生、何がどこで役に立つかわからない。本作品は2019年11月現在、Amazonプライムで無料で視聴できる。約90分のドキュメンタリーだ。


ドキュメンタリーに求めるのは、迫ってくるものがあるかどうかの一点に尽きる。仮にある程度の作為があったとしても、構わない。伝えることがある以上、意識的であれ、無意識的であれ、演出が潜むのは致し方ない。問題は程度であり、信憑性が維持される範囲内であれば、受け入れることはできる。


MERU』にはもちろん、迫ってくるものがあった。偉大な挑戦者は普遍的でありながら、特別な何かを我々に突きつける。


監督は、本作品の出演者でもある登山家ジミー・チンと、妻のエリザベス・チャイ・バサヒリィ

メルーに挑むメンバーは、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズターク



登山には常にイレギュラーがつきまとう。過酷な自然相手のことなので、当然だ。困難の末に登山家の目に映る景色は、彼らにしか見ることができない。作品内でコンラッドは、景色を見るために山に登ると言っていた。登山家を駆り立てる素晴らしい景色が、頂の下には広がっているのだ。


MERU/メルー (字幕版)

MERU/メルー (字幕版)


コンラッド・アンカーは、1999年、ジョージ・マロリー遺体捜索隊の一員としてエベレストに赴き、マロリーの遺体を発見している。