上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『MEG ザ・モンスター』


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■COMMENTS■


夏がくると思い出す映画。

海を見ると思い出す映画。

ぼくにとってそれは『ジョーズ』だ。


とはいえ、サメ映画に詳しいわけではないし、サメ映画をたくさん観ているわけでもない。サメ映画に強い思い入れもなく、『ジョーズ』は流行ったから観ただけである。たまに他のサメ作品に触れることもあるけれど、ホラー映画の一つとして視聴する感じだ。


純化すれば、サメも怪人も似たような存在である。彼らの目的は人を襲うことであり、悲劇をもたらせることだ。もっと言うと、サメの代わりにホタテマンを出しても、物語としては一応、成立する。


それでも海の覇者サメが無差別かつ無感情に自然の前では無力なヒトとかいう傲慢な生物を恐怖のドン底に突き落とす、という流れはなかなかブルータルで魅惑的だ。


惜しいのは、大抵、その流れになってしまう点である。サメ映画を観るたびに、その流れを追うはめになり、いつしか、そういうものだと思うようになる。飽きる。



おそらく、サメ映画マニアはサメ自体に思い入れがあるのだろう。サメの造形、海のうねり、波の音、水の色、空、音響効果、演出。なるほど、観るべきところはたくさんあるようだ。



今回、土曜プレミアムの『MEG ザ・モンスター』を嫁が録画していたので、観させてもらった。

ぼーっ、と

いや、TVで映画を観るときは、そんなもんである。借りた映画は真剣に観ちゃうけれど、地上波の場合、大抵、片手間だ。


そういや、ジェイソン・ステイサム出てたなーとか、リー・ビンビンて名前が素敵だなーとか、んなことを考えて。


さすがに2018年の作品だけあって、テクノロジーや登場人物の設定は現代的で、サメが登場するまでの導入部も凝っている。


ステイサムのかっこよさとアクションは楽しいし、登場人物の勇敢さも、観ていて気持ちがよい。未知の海溝という設定も、ラストの余韻につながるし、悪くなかった。


また、この手の作品には珍しく、犠牲者がしっかりと描かれている。それが人間ドラマの域に達しているかと訊かれたら頷くことはできないけれど、個人的には好感を持った。


そして何より、サメ。


でかくて丸々としていて醜悪。とても臭そうだ。登場シーンでは、強烈な印象を残す。しかもこのサメ、頭もいい。もしやステイサムに勝てるかもしれない、といった期待を抱かせるほどの存在ではなかったが、ハラハラさせられる場面はあった。





やはりサメは海水浴場に映える!