The 15:17 to Paris
努力すれば叶う
誰が言った?
懸命に努力しても報われないことなど、ザラだ。珍しくない。方向性を間違えれば、どんなにストイックな努力だって、クソの役にも立たない。
うまくいかなくて、歪む人間もいれば、正しい道を見つける人間もいる。
そもそも、努力できる状況にあることが、幸福なのだ。努力できるスキルこそ、大人になるまでに獲得しなければならないものの一つなのだ。
成功など、運と偶然の産物
「人生に選択肢はない」
本作品の主要人物・米軍人スペンサーは友人と欧州を旅行中にそんな科白を呟く。彼は、彼らは、何に導かれるのか。
2015年、15:17アムステルダム発パリ行きの高速列車タリスで、モロッコ国籍の男による銃乱射事件が起きた。スペンサーと友人のアレク、アンソニーは旅行中、たまたまその列車に乗り合わせ、事件に巻き込まれたのだった。
尚、彼ら3名は俳優ではなく、事件に巻き込まれた本人たちが演じている。
事件を収拾したことも奇跡だけれど、イートウッドの映画に出演できたことも、ミラクルである。
映画『15時17分、パリ行き』本人たちのその後。それぞれの活躍を追ってみた