『進撃の巨人』
人類は巨人との絶望的な戦いを強いられていた。自らの捕食者である巨人との戦いにより、とんでもない数の屍が積み重ねられ、美しさと正しさ、醜さと残酷さが描出される。張り巡らされた伏線と回収の繰り返しにより、否応なく巨人の跋扈する世界を脳裏に焼きつけられる。
物語の性質上やむをえないのだが、間一髪で助かることと、詰めの甘さで敵を仕留められないことがけっこうあって若干…、そのくせ、魅力的な登場人物が無意味なほどあっけなく逝くというね…
いや、原作を繰り返し読んでいることもあり、かなり厳しめの見方になっている、かもしれない。
アニメ版は画がいい。描写も原作よりおぞましく、スリリングな視聴体験をもたらせてくれることは確実であり、後半に差しかかってからは、終わらないでくれ、もっと続いてくれ…といった気持ちにさせられた。
特に、骨髄液を口にしたエルディア兵団の人々が巨人化するところは圧巻で、ぞくぞくした。
もし富豪だったら、Blu-rayを各部屋にワンセットずつ揃えただろう。ちなみに、本当のファイナルはNHKで2023年放映されるとのこと。結末はコミック版を踏襲するのだろうか。