GEOSTORM
アメリカを始めとする幾つかの国々は、相次いで起こる天変地異から人類を守るため、ダッチボーイという、ちょっと面白い名前のシステムを構築した。
ダッチボーイのしていることは、簡単に言うと、地球の気象現象を宇宙からコントロールする人工衛星群の制御である。
それによって地球の人々は、異常気象に悩まされることなく、穏やかな生活を享受できるようになったわけだが、ある日不意に、ダッチボーイに不具合が起こり、再び人々が犠牲となった。
これはほっとけん
てなわけで、ダッチボーイ制作の指揮を取った変人ジェイクが、ダッチボーイを修復するため、ダッチボーイを搭載する宇宙ステーションへと向かうことになった。
『ディープインパクト』や『アルマゲドン』でも言えることだけど、危機と人間ドラマはセットであり、両者のバランスというか、匙加減、按排が、この手の作品の良し悪しに関わってくる。
物語レベルで言えば、ヴァリエーションは多くなく、よくある話からは逃れられないものの、本作品には”犯人は誰だ”的なサスペンス風味があるし、浪花節的展開後の着地点の軽さも大げさでなくてよかった。
また作品の生命線となる映像に関しても、先行類似作品を超えている。
家族で観る娯楽大作としては、よくできていた。
余談だが、ジオストームに巻き込まれかけた犬が、かわいかった。犬がどうなるかは、ネタバレになるので、ここでは言うまい。本当に申し訳ないのだが、犬以外の、災害に遭遇した人々のことは、よく覚えていない。