『ライフ・オン・マーズ』
個人的に◎
韓国ドラマには詳しくないため、何が名作なのかもわからない。いつも直感、というか適当に選んでいる。今回はタイムスリップものか…とさしたる期待もなく視聴開始。
韓国ドラマのタイムスリップものは、けっこうイケる。時々、時空の往来が風味づけで使われていたりもして、工夫の度合いに感嘆するとともに、業界の成熟度を窺い知ることができる。
本作品はBBCドラマのリメイク。リメイクされたほうは観ていないが、評判は良いようだ。
内容は先に書いた通り、タイムスリップものであり、刑事ものでもあり、サイコものでもある。暴力的でありながら、笑いもあり。韓国の昔の町並みが良い味出していた。
てんこ盛りの内容なので、後半になると、着地をどう決めるのか、こちらが心配になった。
エピローグを観て、パラレルワールド的、もしくはマトリックス的な物語だったと自らを納得させたり…
複雑な気持ちにはなるものの、観て良かったと、素直に。
主人公の自己変革◎
それから
『怪物』も良作
ざっと内容を言うと…
20年前、排他的な田舎町で女性の他殺体が発見された。警察は、現場に残されたギター・ピックの持ち主である青年を容疑者として逮捕。時同じくして起きた失踪事件、容疑者の双子の妹が突然姿を消した事件にも関わっているとして、厳しい取り調べを受けるが、友人によってアリバイが成立し、釈放される。
懸命の捜査にもかかわらず、犯人は見つからない。青年は地元の人々から白い目で見られ、家庭は崩壊。彼は町を離れ、やがて刑事となった。実際問題として、元容疑者が刑事になれるのかどうかは不明だが、とにかく彼は刑事になり、しくじり、巡査部長に降格され、故郷に左遷された。
とても複雑な物語だ
そんな、地元民はみんな顔見知りみたいな田舎町に、警察ナンバー2の息子であり、エリート若手刑事(警部補)でもある青年が赴任、彼の動きが引き金となって、20年前の事件が甦り、人々の過去が掘り返されていく。
誰が怪物か…
元容疑者の巡査部長とエリート警部補の対立を軸として物語は進む。回を重ねるごとに、数多の過ちが白日に晒され、正しさとは何かが問われる。精巧さより、重機で突き進んでいくようなパワーをヒシヒシと感じるサスペンス。
これもまた、一気に