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旧大口病院の事件


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横浜の病院で起きたある事件の裁判が行われています。この事件、相模原の事件ほどの衝撃はないかもしれませんが、かなり悪質です。

 

被告は当時病院に勤務していた元看護師の女で、点滴に消毒液を入れ、3人の入院患者を殺害したとして逮捕されました。殺人の他、殺人予備罪でも起訴されているようです。

 

証拠がないのでなんとも言えませんが、事件発覚までのごく短い間に、患者が50人近く亡くなっています。医師が自然死としたため、既に証拠は残っていません。永久に解明されることはないでしょう。事件にさえなりません。

 

被告の心のうちはよくわかりませんが、事件発覚当時、ストレスが動機だったとの報道を見かけました。

 

病院の人間関係が最悪だと、確かに殺伐とした雰囲気になります。攻撃は上から下へ、弱者へ、弱者へと向かいます。全ては職員の都合によって決められ、患者は適当に扱われます。そのような病院はそんなに珍しくありません。ただ、だからといって、殺人に及ぶことは普通、ないでしょう。経験を重ねていくうちに、傷つき、疲れ、人権・人命について何とも思わなくなる職員はたまに目にしますが、それでも手にかけることはありません。

 

おそらく、事件が起きたのは、ストレス+人間性です。同じ行動を繰り返して犯行に及んでいたことから、被告は一連の行動によってストレスを解消していたものと思われます。つまり人命より己のストレスのほうが、この人にとっては重かったのです。

 

看護師、介護職もそうですが、本当に劣悪な職場はけっこうあります。事情は各々あるでしょうが、もし貧乏くじを引いたら、速やかに退散して次に向かうべきです。そんな職場には必ず事件の温床があります。悪魔が棲んでいる可能性があります。