上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『ジョーカー』


スポンサーリンク

1

苦しみ、悲しみ、痛み


どのような社会も、人々の参加を要求していながら、誰か一人のために力を尽くすことはない。その誰か一人が社会に合わなければ、慈悲が与えられることは絶対にない。そこにとどまる限り、異物は異物でしかない。

 


2

アーサーホアキン・フェニックス)は虐げられし人である。経済的にも、肉体的にも、精神的にも、虐げられている。弱者は殴られ、蹴られ、なけなしの金まで巻き上げられる世界。ピエロのバイトをしていたものの、重大なミスをしてクビになる。残酷。

 

その夜、ピエロのメイクのまま電車に乗っていたアーサーは、虐げる人々に狙われる。調子づいたビジネスマン風の若者3人。アーサーは絡まれ、袋叩きにされる。アーサーは弱い。いつもなら、一方的にやられて終わるはずである。が、この夜は違った。アーサーは反撃に出た。銃をぶっ放す。3人を仕留める。転換点だ。世界が変わった。味気なかった生に血が通う。


歯車が動き始める


近所の女性と仲良しになったり、母の手紙を偶然見つけて読んで出生の秘密(母の妄想?)を知ったり、母が病院に担ぎ込まれたり、電車の件で刑事が訪ねてきたり、低所得者層のデモが起きて治安が悪化したり…

 

3

その後のアーサーの、破壊行為は必然だった、そうするしかなかった、そうせざるを得なかった、的な展開にはさすがに鬼気迫るものがあるけれど、正直言って、ここは好みの分かれるところだと思う。きっと嫌いな人は嫌いだろう。

 

ともあれ、バットマンもジョーカーも、ゴッサムシティが生み出した怪人であり、両者とも、市民の希望・欲望を象徴するヒーローになる。

 

【ネタバレ】『ジョーカー』トーマス・ウェインの過去、ある事実が判明 ─ 俳優ブレット・カレン、語られざる裏設定を明かす – THE RIVER