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反乱分子抹殺のため、ナチス親衛隊の大将が送り込まれる。名は、ラインハルト・ハイドリヒ。“プラハの虐殺者”と呼ばれる男である。
イギリスのチェコスロバキア亡命政府の命令により、二人の男がパラシュートでチェコに潜入する。スロバキア人のヨゼフとチェコ人のヤンだ。
彼らには目的がある。目的のためにプラハに向かう。そして、反乱分子の幹部と接触する。そこで目的が明らかになる。
作戦名は、類人猿(エンスラポイド)
つまり、ハイドリヒの暗殺である。ヒトラー、ヒムラーに次ぐ実力者らしい。幹部連中は無謀だとわめいて止めるものの、最終的にはヨゼフらに協力。潜伏先に案内する。皆、愛国者だ。一丸となって、暗殺計画を練る。
本作品は、わくわくさせる映画だ。虐げられた人々が葛藤を抱き、障害を乗り越え、困難な目的に邁進する。しかも舞台はナチス占領下のプラハ。それでつまらなかったら悲惨である。
スパイ的な超絶スキルは出てこないが、仕方ない。兵士というよりは、市民に近いレジスタンスなのだ。そんな彼らが、イーサン・ハントでも苦労しそうなミッションに挑む。
余談だが、チェーン・スモーカーの出てくる映画を久しぶりに観た気がする。タバコはもはや古風な小道具なのだろう。