ジョン…じゃなくて、クリス・ロックというコメディアンがビンタされた事件よ記事をたまたま見かけた。
アメリカ合衆国は多民族国家だから様々な意見があり、神奈川県人の自分にはよくわからないところがあるのは当然だけれど、同じ人間だし、感情面では共有できそうな部分もあると単純に考えている。
ウィル・スミスがロックに妻の容姿と病気を式でネタにされて平手打ちした件は、日本においてはウィルに同情的な意見が多かった。
それに対してある記事は、日本人暴力に対する意識がおかしいやら低いやらと嬉々として記していたが、それはひどい思い違いで、多くの人は悪口も暴力だと捉えたのである。
もちろん、法的には、悪口など何の罪にもならない。対して、平手打ちは、立派な暴行であり、罪である。また、ロックはブラックジョークを売りとするコメディアンで、ウィルのようなセレブを口撃するのは、当たり前のことだし、許される範疇にある、というアメリカに精通している人の解説もあった。
ウィルだけが責められる風潮に違和感を覚えつつ、アメリカはよくわからんなーという感想を抱いただけで、事件について考えることもなくなったわけだが、ついさっき、アンケートで、半数をわずかに上回るアメリカ人が、ロックのほうが悪いと回答していたことを、半年以上前のある記事で知った。アジア人は5:5で両者悪という回答だが、それ以外は5割強がロック悪しと答えた。
だからロックが悪い、とここで言いたいわけではない。アンケートが正しいかも、正直わからない。
個人的に、人を傷つけるのはよくないと思うだけだ。イジメだって、始まりはギャグであることがよくある。笑いものにして、なぶりものにして、人格を破壊するのだ。
世の中には、言動を笑いに変えられて救われた人もいるだろうが、何に対して傷つくかは人それぞれだし、時代も時代だし、人への言動に関しては細心の注意を払う必要がある。
先日、普段あんまり絡まない女性の後輩にちょっと注意したら、喧嘩売らないで下さい!と半笑いで怒られた。目は笑っていなかった。もちろん喧嘩するつもりはなかったのだが、そういうふうに受け取られてしまったのだろう。取り急ぎ謝りはしたが、人って難しいなと改めて思った。