■2002年 アメリカ
■監督 ブレット・ラトナー
■出演 アンソニー・ホプキンス/エドワード・ノートン/レイフ・ファインズ/ハーヴェイ・カイテル/エミリー・ワトソン
■COMMENTS
『羊たちの沈黙』前の物語。
人食いレクターこと、レクター博士(アンソニー・ホプキンス)は、人の内臓を調理して客に振る舞っていた。客たちは人の臓物とは知らないで、舌鼓を打っていた。が、
ある日、FBI捜査官ウィル(エドワード・ノートン)に感づかれた。博士はもちろん殺害を試みるも、あえなく返り討ちに。レクター博士としてはあり得ない油断。結局、猟奇殺人が明るみになり、捕まり、裁判にかけられた。有罪。
ウィルは一旦FBIを辞めるものの、ある惨殺事件への協力を求められる。復職ではない。あくまでアドバイザーとして。だが、もちろん、それで済むわけもなく。ウィルは事件と向き合い、犯人像を構築していくことになる。そいつの行う儀式は、鏡の破片を犠牲者の目に嵌め込むこと。ウィルはその意味を漠然と掴む。
これ以上先に行くには、協力を必要とした。協力者はもちろん、あいつだ。ハンニバル・レクター。ウィルはレクターが収容されている精神病院(羊で、クラリスが面会に訪れるあの監獄病院)に向かう。院長はチルトンである。
さすが犯罪系作品のターニングポイントになっただけあって、重厚で、見応えのある内容となっている。アンソニー・ホプキンスの瞳は鮮やかなブルーで、それらしい不気味な雰囲気が出ていた。
そういえば、ジェフリー・ダーマーは『羊たちの沈黙』がお気に入りだった。その前は『エクソシスト』だったか。とにかく、羊はホンモノさえ納得できる作品だったようだ。もし本作品を観ていたら、彼は満足できただろうか?