アメリカのアクション映画(2007)
ディックの短編が原作とのことだが、原案としたほうが正確である。ディックの作品は当たり外れの差が激しい(と個人的には思うのだ)が、アイデアには驚かされる。
さて、本作品について。
主人公はクリス。演じるのは、ニコラス・ケイジ。この人の主演作はうだるほどあるけれど、正直言って、そんな大スターになるとは思っていなかった。ぼくの見る目がなかったんだろう。劇中では、やさぐれたおっさんを演じている。
クリスはマジシャンだ。芸名はフランク・キャデラック。フランケンシュタインとキャデラックが好きなため、そう名乗っている。クリスはマジックだけではなく、超能力も持っている。未来がわかるのだ。2分先までの未来が!そして彼の能力を巡って、FBIとテロリストが動く。
FBIはLAに仕掛けられた核爆弾の場所を突き止めるために、テロリストは突き止められるのを阻止するために、クリスを狙っている。クリスの運命とLAの未来は一体、どうなってしまうんだろう。
そういう展開になると、彼の能力がどのような使われ方をして、どのような効果を生むかで、作品への評価は分かれそうだ。
個人的にはコンパクトで面白いと思った。予想以上にシンプルで、求めているものとは違ったが、軽い気持ちで見る分にはじゅうぶん楽しめるアクション映画だった。
ピーター・フォークのちょい役も嬉しい。