2004年(アメリカ)
監督
ニック・カサヴェテス
出演
ライアン・ゴズリング
レイチェル・マクアダムス
ジーナ・ローランズ
□ノアとアリーの恋物語。
感想
■老人が認知症の女性に、ある恋物語を語る。それは昔の物語。時は1960年6月6日。主人公はノアとアリー。
■野暮なことを言うが、恋愛ものは基本的に、出会い→結末という過程を辿る。結末は概ね、ハッピーかバッドだ。大昔からその型は変わらない。なので、出会いから結末までの中身と、恋する二人の魅力・エピソードがポイントになる。
■時代は違えど、現代人が共感できる要素は多い。たとえば、デートする場所が映画館だったり、海だったり。また、恋愛感情は普遍的なものだから、時代や国、人種を越えて理解できる。
■身分違いの恋→三角関係の流れ。
■アリー、つまりレイチェル・マクアダムスは、この時代のメイクもよく似合う。
■戦争でノアの友達が亡くなったけど、あんまり悲しみはなかったなあ…
■ノアとアリーの結びつきが、ひじょうに強い。誤解や行き違いはあっても、二人の想いは強固。また、観客は結構早い時点で、ノアとアリーの将来を知らされている。だから、三角関係になっても、さして緊張感は生まれない。
■アリーの父母は悪い人じゃないから、邪魔の仕方が手ぬるい。生ぬるい。中途半端。もっとしないと、そりゃ、くっつくさ。
■すみません、ロマンスには批判的になってしまう質で……。でもレイチェル・マクアダムス、よかった! かわいかった! 最高!
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— 低空でクロール (@eigasekai_news) 2019年9月2日
□この作品には仕掛けがあります。あえてぼかして言うと、認知症の女性が、ノアとアリーの恋物語を聞かされると、奇跡的に〝自分〟を取り戻します。つまり、愛が認知症に勝つんです。愛が医学を超えることは、実際にあるかもしれません。