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雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『博士と彼女のセオリー』感想


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2015年公開

監督
ジェームズ・マーシュ

出演
エディ・レッドメイン
フェリシティ・ジョーンズ

理論物理学者のホーキング博士と妻のジェーンを軸にして描かれる。伝記映画。



個人的な感想

博士と彼女の出会いが、そう大げさではなく、勝手に好感を持った。エディ・レッドメイン(ホーキング博士役)の巧みな所作は、献身的な役作りに裏打ちされたものか。
博士とジェーンの醸す雰囲気は、いかにも自然で、ささやかな幸せ感が出ていて良かった。



みなさんも知っての通り、物語は暗転する。ホーキング博士がALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断され、余命2年と宣告されるのだ。
ALSは『宇宙兄弟』でも取り上げられた。全身の筋肉が徐々に動かなくなり、やがて呼吸ができなくなる。但し、思考には影響がない。博士が物理学者として活躍できたのは、そのためだ。生殖機能にも、問題はない。博士とジェーンは結婚し、3人の子をもうける。


食事がうまくできないシーンでは、さすがに込み上げてくるものがあるけれど、介護をするジェーンもまた大変だ。彼女は、手伝いをしてくれる男性ジョナサンを家に招き入れる。


結果、ジェーンとジョナサンは恋仲になるのだが、不思議と不快ではない。博士はジェーンのことを思って、2人の仲が深まる機会を作ってあげる。ジェーンも、博士に対する思いやりをなくすことはない。ジョナサンも、いい奴だ。



ホーキング博士は社会的な成功を収め、医師の余命宣告を軽々と超える。享年76。



では、また!