2015年(アメリカ)
監督
アラン・テイラー
個人的な感想
ビルやら橋やらがミサイルで破壊される掴みはすごいんだけど、よく考えてみると、今やこれぐらいの〝画〟は普通か。
人類はスカイネットの攻撃により、30億人を失う。ダークな世界観はターミネーター・シリーズの特徴。ターミネーターと言えば、シュワちゃん。
本作でも、シュワちゃんは仕上がっています。スカイネット起死回生の時間転移装置で、ターミネーターT-800(シュワちゃん)は過去(1984年)へ。人類側も、カイルを過去へ送り込みます。ちなみに、T-800は1984年にもう一体います。
今作はリブート作品ですが、みなさんお馴染みの展開。標的はジョン・コナーの母親サラ。サラ役はエミリア・クラーク。『ゲーム・オブ・スローンズ』で〝ドラゴンの母〟デナーリスを演じています。
T-1000も登場するんですが、『T2』で初めて見たときのような驚きはありません。T-1000はもっと人造人間的なルックスの俳優さんがよかった気が。ともあれ、シュワちゃんがいてよかったです。『ターミネーター』といえばT-800だし、T-800といえばシュワちゃんだし、代えはきかない。
面白いのは、1984年から未来にタイム・スリップし、そこにパラレル・ワールドの概念も加わり、物語の地平が広がったこと。スカイネットも〝進化〟しているし、シュワちゃんの感情面も〝アップデート〟している。
そう、ここまではよかった。
ぼくは勝手にわくわくしていたんです。
が、話は単調な対決に向かっていく(『ターミネーター』は基本的に〝個人戦〟だから、物語的にシンプルになってしまうのは、仕方のないことかもしれないが)。
最後まで観て、特に残念だったのは、ジョン・コナー。配役が個人的に好きになれなかったし、そもそも彼は、救世主でなくてはならないのでは? スカイネットさん、彼を消すために色々手を打ってきたんだよね? それがいとも簡単に……あ、リブートだから、いいのかな…とにかく人類はジョン・コナーがいなくても、救われるみたいです。
思えば、『T2』は驚きの連続でした。シュワちゃん、いきなり味方で、液体金属の警官が出てきて、スカイネットがあーだこーだで、あいるびーばっく涙。子供ながらに、こりゃすげえと思ったもんです。今作が特別つまらないとは思わないけれど、自己模倣に陥っている部分はきつかった。またT-1000の擬態を見せられてもね…懐かしい! とはなりませんでした。
では、また!
- 発売日: 2015/10/05
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