上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

ある炎上の背景


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仙台育英の甲子園優勝から一夜明けた昨朝、ネットニュースをぼんやり眺めていたら、ある女性漫画家の炎上が取り上げられていた。

 


Twitterでの炎上だった。

 


炎上、とあると、つい見てしまう。

野次馬根性である。漫画家の彼女は、ある医療従事者の意見を批判して叩かれているようだった。コロナ禍に医療従事者を敵に回すなんて、なかなかに勇気のある人だ。

 


彼女が引っかかった医療従事者のツイートは、『遊んで感染して病床を逼迫させる人たちが許せない』という内容である。漫画家の方は、病人を責めるのはおかしいと発言した。仕事がつらいなら辞めればいい、とも。

 

 

 


正確な対立軸や言い回しの是非は当該ツイートを見て判断してほしい。おれは両者の悪口を言いたいわけではない。ここで問題視したいのは、現状、過渡的な状況についてである。脱新型コロナに向かう途上の、まさに今。

 


そもそも、みんながコロナを恐れていた初期なら、医療従事者のツイートは非難されなかったに違いない。

 


医療従事者の皆さん、ありがとう!

 


そんな時期だった。感謝のブルーインパルス、コマーシャル…社会は対コロナでまとまっていた。


だが今は、特に今年の夏休みは、コロナによる制限が少なくなり、多くの人々が旅行や帰省をした。当然、コロナ感染者は増える。


世間がそんな状況でも、病院はコロナ対策をしなければならない。感染者の対応はすごく大変だし、負担になる。現場の人からしたら、遊んで罹ってこの有様か…という気持ちになるのもムリはない。医療従事者も天使ではないのだ。

 


一方、多くの国民は、コロナのことを前ほど気にしていない。罹っても前ほどひどくならないことを、知識として知っている。この先、コロナと共存していくしかないということも、理解している。

 


社会はコロナによる制限を緩めているのに、病院には以前と同じような制限が求められる。そのズレが今回の対立の背景にある。

 


こういうのはしょうがない。どうにもならない。時による解決を待つほかない。

 


いい面を見るとするならば、コロナが弱体化したからこそ、今回のような対立が生じたのである。

 


もしコロナがとんでもないウイルスに進化していたら、こんな対立は生まれなかった。もしそうなっていたら、医療従事者に手を合わせ、頭を下げるような状況になっていたに違いない。

 

 

 


この先、医療従事者が出勤拒否するようなウイルスが生まれないことを祈るばかりだ。