1985年 アメリカ
昨日(6.12.2020)に金曜ロードSHOW!で放送されていた。視聴者リクエスト企画である。良作は時代の波に浚われることがないのだろう。
重箱の隅をつつくような、性悪な視聴態度の自分ではあるが、こんなに楽しませてくれる映画を作ってくれた人々には、ただただ感謝の一言しかない。
語り尽くされた作品なので、今さら何をどう書いたらいいのか迷うところだが、観ていたら何か書きたくなった(今はパパが双眼鏡で女性の着替えを覗いているシーンだ、ここでマーティが父の身代わりになって祖父の運転する車に跳ねられ…)
本作品は第一に配役が素晴らしい。文句のつけようがない。マーティはマイケル・J・フォックスでよかったし、ジェニファー役のクラウディア・ウェルズも、ドクも、パパも、ママも、ビフも、校長も、未来の市長も、ビフの取り巻きも、ぼくは好きだ。
もちろん、プロットも秀逸で、隙は少ない。これほど練られた、作り込まれた作品には、なかなかお目にかかれない。タイムマシンがデロリアンという点もクールだ。
マーティは偶然というか、やむなく過去にタイムスリップすることになるのだが、簡単に“今”には戻れなくなる。しかも“過去”で高校生のパパママに出会い、あろうことかママに惚れられ、パパママとの緩い三角関係、いや、ビフも含めた四角関係になる。そんな展開も、全然気持ち悪くなく、前のめりになって観入ってしまう。
コミカルな要素が強く、善人は善人のまま、悪人は悪人のまま、物語は終わりを迎える。子供のころに初めて『BTTF』を観たのだが、鑑賞後、面白さに打たれて呆然とした記憶がある。つまり『BTTF』は大人も子供も、心から楽しめる娯楽映画なのだ。
ぼくがとりわけ好きなのは家族の変化。
うだつのあがらないマーティとその家族。それが、劇的に変わる。マーティがタイムスリップして、ちょっとしたきっかけを作ってあげたことで、パパママの価値観が変わり、家族がよりよいものとなる。子供だった自分は、その単純かつ幸福な変化がたまらなく好きだった。
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— 高空でクロール (@eigasekai_news) 2020年6月12日
『BTTF』から学んだことが一つある。
それは、自分の未来は自分で決めなければならないってことだ。今していることと思いが、未来を決めるのだ。
ところで、当時(たぶん)MSXで『BTTF』のゲームがあった。メーカーはポニーキャニオンだったか。あまりよく覚えていないのだが、それって面白かったのだろうか?
未だに気になる