上空でクロール

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『シャフト』2000年 アメリカ / 監督 ジョン・シングルトン / サミュエル・L・ジャクソン×クリスチャン・ベール


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『黒いジャガー』(1971)のリメイク作品。

『黒いジャガー』主演のリチャード・ラウンドトゥリーが、今作品では、主人公シャフトの伯父役として出演している。『黒いジャガー』は観ていないので何とも言えない。ざっと調べたところによると、『黒いジャガー』と今作品とでは、どうもテイストが違うらしい。

いずれにせよ、シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)はクールで、面白いしゃべり方をする。まだ若い。『シャフト』が公開された2000年なんて、ついこの間のことのように思えるが、もう20年以上前のことである。若くて当然だ。


『シャフト』は2000年代の作品だけあって、サクサク進行する。

冒頭で事件。バーで喧嘩である。白人青年ウエイド・Jr(以下ウエイド / クリスチャン・ベール)が、歩道の鉄製ポールで黒人青年の頭をかち割る。被害者は重体。捜査に乗り出したのは刑事シャフト(サミュエル・L・ジャクソン)。あっさりウエイドを逮捕する。彼は不敵で、ふてぶてしい。シャフトに向かって言う。

「おれの親父を知っているか?」

ウエイドは不動産王の息子だ。お坊ちゃんなのだ。きっと、今まで悪事の尻拭いをパパにしてきてもらったのだろう。最高に腹立つ奴だ。被害者の連れによれば、事件はウエイドが差別的な発言を執拗に繰り返したことが原因で起きたらしい。結局、被害者は現場で息を引き取る。ウエイドはしかし反省などしない。ポールで殴りかかってきたのは相手であり、正当防衛だったと主張する。それが裁判で全て受け入れられたわけではないだろうが、犯罪歴はないし、パパは有力者だし、保釈を認められる。ウエイドは保釈中に高飛びする。

それから2年が経過し、ウエイドは再びアメリカに戻ってくる。

シャフトはすぐさま空港に駆けつけてウエイドを逮捕する。ウエイドが何のために戻ってきたか、それはよくわからない。永遠の謎だ。とにかく、また裁判にかけられ、また保釈を認められる。2年前と同じ展開。変わったことと言えば、保釈金の額が20万ドルから100万ドルに跳ね上がったことぐらいだ。

ウエイドがレイシストという設定なので、人種差別を軸にして物語が展開していくんだろうなーと思って視聴していたのだが、見当違いだった。シリアスなファクターは次第に遠ざかり、ジョークとユーモアの要素が前面を覆う。おかげで、重くならないで、観ていられる。人種差別は大仰なテーマとして扱われず、日常の一コマとして描かれていく。ここは好みの問題か。





そういえば、売人のボス(ジェフリー・ライト)が悪人らしい悪人ではなくて良かった。変に異常だったり、妙に冷酷だったりする奴がはびこる昨今、このボスは力んでなくて気に入った。最後、せこい戦法を見透かされてしまうところも、かっこ悪くて笑えた。