上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『フライト』2012年アメリカ / 監督 ロバート・ゼメキス / 主演 デンゼル・ワシントン


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卓越した技術で旅客機を胴体着陸させ、被害を最小限に抑えたパイロットのウィップ(デンゼル・ワシントン)だったが、血中よりアルコールが検出されて、ピンチに陥る。


そういえば、本作品のポスターに

彼は
英雄か?
犯罪者か?

と書いてあった気がする。

間違いなく、彼は犯罪者である。酒を飲んで乗り物を運転する、という行為自体が、もはや犯罪だし、受け入れがたい。プロがなんでそんなことをするのか、理解に苦しむ。

ぼくはアメリカ人ではないし、日本で生活しているので、アメリカ社会のことはよくわからない。アメリカでは、飲酒運転がどのように捉えられているか、全く知らない。
だが、旅客機より運転が容易な車でさえ、酒を飲んで行えば、重大な事故を引き起こす危険がある。現に日本では、飲酒運転による悲劇が、(だいぶ減ってきたとはいえ)後を絶たない。
しかも、映画の主人公ウィップは、コークの常習者でもある。完全にアウトだ。事故原因以前の問題である。

破天荒なパイロットを評価できるとしたら、超絶テクで緊急着陸を成功させ、多くの人を救ったことに対してのみ、その一点に対してのみ、である。それがあるから、ウィップの味方になってやることは無理にしても、嫌悪感は湧いてこなかった。


アルコール依存者の絶望的とも言える、出口の見えない状況は、デンゼル・ワシントンが演じているだけあってリアルだ。
パイロットの転落人生に共感できるか否かで、作品の評価は分かれるだろう。