『コンフィデンスマンJP ロマンス編』
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■2019年の日本映画
■監督 田中亮
■出演
□長澤まさみ
□東出昌大
□小日向文世
■COMMENTS
コンフィデンスマン(信用詐欺師)たちの活躍を描いた日本映画。名のある俳優さんがバンバン出てくるので、観ていて単純に楽しい。
江口洋介さんが登場したとき、思わず、ちょい前に視聴した『孤狼の血』を思い出したが、本作品ではもちろんコテコテの極道を演じているわけではなく、スタイリッシュな経済893だ。彼はドラマ版の第1話に登場した赤星という人物で、コンフィデンスマンたちに恨みを抱いている。20億を騙し取られたことがあるのだ。ドルではなくYENで。赤星はダー子(長澤まさみ)を始めとするコンフィデンスマンたちへのリベンジの機会を窺う。
ところで、コンフィデンスマンの今回のターゲット(オサカナ)は、香港マフィアの女ボス、ラン・リウである。異名は氷姫。当然、大金持ちだ。ダー子、ボクちゃん、リチャード、ダー子の弟子モナコ、五十嵐は、ラン・リウの所有するパープル・ダイヤに狙いをつけて香港に飛ぶ。
コンフィデンスマンというのも、なかなか大変な職業である。何かに扮してオサカナに接近するわけだが、ばれたら命が危ない。一度の失敗が命取りだ。たとえ命は無事だとしても、お宝をゲットすることはできなくなる。とはいえ、本作品はコメディだから、そこまでの緊張感はない。
コンフィデンスマンたちは色々なエサを投げるものの、ランは食いつかない。ある結婚詐欺師もパープル・ダイヤを狙って躍起になっていたが、今一つだった。彼はかつて、ダー子と深い関係にあった。
彼らがランの弱み(愛)を掴んだあと、赤星も絡んで壮大な騙しあいが繰り広げられる。本作品の醍醐味である。伏線の回収も一気に行われる。ああ、あれねみたいな。ぼくはすっかり騙された。赤星と一緒に笑ってしまった。