■2018年の日本映画
■監督は白石和彌
🟥COMMENTS
広島を舞台とした極道映画
設定では昭和63年だが、もうちょっと前のような雰囲気である。とはいえ、昭和の雰囲気は出ている。
皆さん呉弁(?)なので、つい仁義なきシリーズを連想してしまうのだが、こちらのほうがところどころ(拷問シーンなど)えぐい。ただ、それっぽさは仁義~のほうが上である。 いずれにしても、TVでは放映できない暴力・暴言満載の作品だ。
竹野内豊・江口洋介が組の幹部役で、役所広司がマル暴の悪徳刑事役。松坂桃李が広島大出の若手刑事を演じている。皆さんギラギラしている中で、松坂桃李の爽やかな存在感は貴重だ。
話は若干入り組んでいて、組同士の対立に警察が絡む。主な視点は松坂桃李で、暴力団によるある事件を追う役所広司についていく。役所広司の破天荒な捜査と、昭和末にしては少々やりすぎな極道の暴走が、これでもかと繰り広げられる。
暴力団のみの争いだけではなく、刑事が一枚噛んでいるので、任侠映画とは趣が異なる。とにかく、豚のクソが印象に残る映画だ。ラストはあの二枚目俳優が!!