TDL「スペース・マウンテン」41年の歴史に一区切り 別れを惜しむファン「当たり前がなくなるのはさみしい」 | めざましmedia
高校生の頃は絶叫系のアトラクションに乗っても、ちょっと不快になる程度だったけれど、おっさんになってトライしてみたら、首や節々が痛くなり、涙まで出てくる始末、何でこんな思いをしないといけないんだオレは…早く終われー…といった状況になった。
それは八景島の海上ジェットコースターでの経験だった。敗北感に苛まれた。全く楽しくない上に首が痛い。以来、怖そうなアトラクションを避けるようになった。情けない。
だが、あるとき、成り行きでそんなアトラクションに乗ることになった。ディズニーランドに行ったとき、「スペースマウンテンなくなっちゃうから乗りたい」と妻に言われ、今乗らないのは重大な損失のように思え、乗る決断をしたのだ。妻は富士急の激しいアトラクションが大好きな変な人だった。やめておけばよかったのに…
スペースマウンテンは人気があって、けっこう並んでいた。進むごとに、エスケープできる出口があった。つまり、自信のない人は引き返すことができるようになっていた。実に優しい。オレも何度か真剣に悩んだ。でも「大丈夫大丈夫」という妻の嘘を信じてしまった。
スペースマウンテンは暗闇の中を走るジェットコースターである。きらきら光るものが見えるけれど、基本、真っ暗だ。視界を奪われ、拘束までされている。そんなの、怖くないわけがなかった。案の定、首が痛くなって、逃げ出したくなった。できることなら、すぐさま脱出したかった。終わったときは、くたくただった。しかし。
今となっては、いい思い出と言えないこともないかも…と、記事を見て、ふと思った。