上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

3-24 ヤン車を見た


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車種は伏せる。

不自然なほど、ぴかぴかのホイール。黒光りする、どこか巨大魚を思わせる厚いボディ。車高は低く、煙突みたいなマフラーが小刻みに震えている。運転席には金髪のグラサン狐、助手席のギャルは折れそうなほど細い。

 

よく見ると、セダンはナンバープレートをつけていなかった。ナンバーをつけないことにどんなメリットがあるのかよくわからんけど、彼は正規のそれの代わりに日本国旗の描かれたプレートを堂々と装着していた。

 

狐は腕を組んで、ガソリンスタンドの若いが横柄そうな態度の青年と談笑している。

 

ナンバープレートなくても、ガソリンは給油できるんだ…

 

ギャルはつまらなそうな顔をしてタバコを吸っていた。久々に紙タバコを吸う人間を見かけた。ここは田舎。畑に囲まれたガソリンスタンド。たまに暴走族の往来がある。