牛丼は吉野家だ!!
というほどの牛丼フリークではありません。実を言いますと、午前11時オープンのお目当ての店に平日の午前11時20分に行ったら、まさかの大行列で、駐車場もほぼパンパンでした。
こうなると、取るべき手は二つ
獲物を屠るべく並ぶか
尻尾を巻いて引き返すか
車を停め、降りてみると、厚い雲の隙間から光が射し込んでいて、気が軽くなった。
前から若い夫婦が歩いてきて、すれ違うときに茶髪の奥さんが言った。
「40分も待ちたかないよね」
戦意を失った。
が、気分は外食モードである。
仕方ない。
店を探すか。
車を走らせ、ロードサイドの飲食店を物色する。まさか11時台で行列ができているとは。見立てが甘かった。
信号待ち。
ちょっと先に橙の看板。
お、久々に…
信号が青に変わった。
というわけで…
逸る気持ちを抑えて…
入場、入店
牛丼アタマの大盛り569円
狭い店内では、作業着のおじさんや、老人の集団、明らかに休日的な雰囲気を醸し出すお兄さんが、ゆったりと丼を召し上がっていた。
最近、薄味のものばかり?食べているせいか、それともそもそも舌がおかしいのか、ギューがしょっぱく感じられた。先日食べたすき家のギューではそんなふうに思わなかったから、気のせいかもしれない。体調のせいかもしれない。
食事のあと、若干、物足りなさが残った。もちろん、吉野家の牛丼が悪いというわけではない。トッピングされている牛丼を食べるのが、あまりにも普通になっていて、シンプルな牛丼では満足できないのだった。たとえば、すき家の高菜明太マヨ牛丼。
高菜が良きアクセントになっていて、大盛りでも最後まで飽きることなく食べられる。つまり単なる牛丼だと、どうしても単調に思えてしまうのだった。
これは、贅沢病である
今時、569円では、コンビニの弁当も厳しかろう。値上げ値上げのこのご時世で、労働者が独りで食せるものは限られている。吉野家には感謝すべきである、労働者おれは!!
ただ、正直に言えば、やはり高菜明太マヨ牛丼が好きだ。今回吉野家にきて、ハッキリした。とはいえ、吉野家にもきっと、それに匹敵するようなおいしいメニューはあるだろうから、今度はもっと考えて注文しよう。吉野家のことは、まだよく知らない。カルビ丼豚丼カレー。よく通るところにあるので、近いうちにまたこよう。