What's it about ?
中年のジゴロが金持ちの老女に捨てられ、ちょっぴり苦労するコメディ作品。
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マキシモ少年は貧乏だった。金持ちと結婚してセレブな生活を送りたいと、夢見ていた。父のような人生、仕事ばかりの人生はごめんだった。
10年後、マキシモはイケメン青年になっていた。局部のふくらみをこれでもかと強調したイエローのビキニ・パンツ姿で、初老の金持ちマダムに近づいて、誘惑。結婚して、優雅な生活を送る。
15年後、マキシモは中年となった。腹には肉がつき、ヒゲには白いものが混じっている。コーヒーをこぼせば使用人が拭いてくれるし、屋敷の移動にはセグウェイ(正しくはハンドルのないバランス・スクーターか)を使う。
だが、残念なことに、マキシモの幸福は終わりを告げる。マダムは若い男と浮気。浮気は本気となり、マキシモをあっけなく捨てる。結婚時の契約により、マキシモは財産を受け取ることができない。無一文になる。金も家もない。
マキシモは、ジゴロで友人のリックに相談するが、どうにもならない。自分を捨てたマダムより金持ちで、年上の女性を引っかける決意を固める。
とりあえず、長年会っていなかった妹サラの家に身を寄せる。強引に居候となる。最低の大人だが、見ているぶんには面白い男マッシモ。サラの息子、つまり甥ヒューゴの前で下ネタを口にしては、サラに頭をパンパンはたかれる。
ヒューゴは10歳。奨学金で、名門の小学校に通っている。少年は話したことさえない、ある女子に恋をしていた。女の子の家は大金持ちで、祖母は連れ合いを亡くし、現在、独り身だった。
マキシモは女の子の祖母に狙いを定めるが、黄色いビキニ作戦は失敗。恥をさらしただけで終わる。本人は若いと思っているが、どう甘く見ても、おっさんである。
だが、彼は諦めない。女の子のバースデー・パーティが開かれると知ると、ヒューゴの付き添いでパーティに参加し、祖母に近づこうと企む。
マキシモは軽薄で、適当で、陽気な男である。自分のことしか考えていないが、悪意は抱いていない。自分のしていることに罪悪感はない。但し、人を傷つけたくないという感情は持っている。
不快さが抑えられているので、人によっては物足りないと感じるかもしれないが、個人的にはけっこう笑えたし、Amazonプライムで無料で視聴できたし、満足することができた。
『アメリカン・ジゴロ』の主題歌「コール・ミー」のカヴァが流れてきたときには、ちょっと吹いた。
ラテン・ジゴロになる方法 (How to Be a Latin Lover)
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ラテン・ジゴロになるには、まず、黄色いビキニ・パンツを用意すること。本作品を視聴して、それを学んだ。