某レストランのサラダバーに、枝豆の豆だけの大きなボウルがあった。枝豆といっても全て剥いてあって壮観と言えば壮観なんだけど、置いてある場所がサラダバーの端っこだし、全然目立っていなかった。
だが、枝豆大好き人間(うちの子)は真っ先にそれを捕捉。皿にこんもりと盛ってきて、大スプーンでかっこんだ。一応、ピザバイキングのお店なのだが、デザートピザ二切れ食べただけで、ひたすら枝豆を食っていた。
「こんなに枝豆食ってる人、初めて見たよ」
呆れて言うと、得意気にニヤリとするのだった。
思えば、昔から好き嫌いがはっきりしていて、好きなものばかり食べる子だった。幼児の頃からそういうところは変わっていない。きっと、これからも変わらないんだろう。好き、を見つけたら、たとえ親が反対したとしても、突き進むんだろう。ま、いいさ。この子の人生はこの子のものだ。