上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『チリ33人 希望の軌跡』


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■2015年のチリ映画
■監督 パトリシア・リゲン
■主演 アントニオ・バンデラス



■COMMENTS


本作品冒頭からの引用になるが、世界の鉱山では毎年12000人ほどが落盤事故で亡くなっている、そうだ。それほど、危険な仕事ということである。


『チリ33人 希望の軌跡』は落盤事故に遭った人々についての作品だ。大きなニュースになったので、覚えている方もいるだろう。そう、あの事件の映画なのだ。



バンデラスを含む鉱山労働者らが金を掘る前、既に崩落の予兆はあったが、ノルマ達成が全てのお偉いさんは予兆と認めない。


そうして、労働者らは鉱山の深くへと、トロッコではなく、トラックで運ばれていく。掘削は広範囲に行われていて、ショベルカーなどの重機も入っている。崩落が始まったとき、彼らはトラックに乗って逃げる。トロッコでチマチマ進んでいくわけではないが、坑道だから猛スピードで走ることはできない。


結局、崩落に行く手を阻まれるものの、奇跡的に彼らのグループは全員、生き残る。彼ら33人は山に閉じこめられた。


会社に救出する力はなく、政府の出番となるが、すぐには助け出されない。ここに、スタローンはいないのだ。


男どもは40℃を超える鉱山の中、数日間の食糧のみで二週間超過ごす。生存が絶望視されたころ、ドリルによって穴が開けられる。救い出すことはできないが、物資を送ることは可能になった。そうこうしているうちに、1ヶ月、2ヶ月と、時は過ぎる。



チリ33人 希望の軌跡(字幕版)

チリ33人 希望の軌跡(字幕版)

  • 発売日: 2016/08/09
  • メディア: Prime Video



本作品はパニック映画ではなく、人間ドラマである。極限の状況下で、市民のよくある悩みが語られる。そう、犠牲になったのは、我々と同じ庶民なのだ。彼らは妻・恋人を愛し、子を憂い、些細なことで喧嘩する。ただ、激しい展開はなく、ストーリーの流れはその状況に比して緩やかだ。カメラの揺れが妙に気になったが、あの事件はこんな感じだったのか、とは思わせてくれる。題材は悪くないし、バンデラスもよかった。