■2002年のアメリカ映画
■監督 カール・フランクリン
■出演
□アシュレイ・ジャッド
□モーガン・フリーマン
□ジム・カヴィーゼル
■COMMENTS
いきなり子作りに励むシーンから始まった。周りに子供がいなくて、良かった。何度こういったシーンで慌てふためいてリモコンを探したか。結局、リモコンが見つかるのは、濡れ場が終わってからだったりするのだが、それはさておき…
ピンク映画ではない。子作りは伏線であり、上流に属する夫婦の日常の一風景である。奥さんクレアのほうは、やり手の弁護士。でっかくてピカピカした法律事務所のパートナーにならんとしている。旦那トムのほうは奥さんに比べたら地味だけど、演じているのは、なんとあの『パーソン・オブ・インタレスト』で最終的に自己を犠牲にして我々を泣かせてくれたジム・カヴィーゼルだ。『パーソン』のあらすじを思い出した時点で、ぼくは引き込まれた。良作の匂いがした。そう、このときは…
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さて、事件はクリスマスの日に起こる。トムがFBIに捕まるのだ。FBIのおっさんが言うには、米軍捜査当局がトムのことを12年間も追っていたとのこと。クレアにとっては寝耳に水だ。しかも軍関連なので、情報を開示してもらうことができない。トムの容疑さえ、わからない。
トムは拘置所ではなく、営倉に送られる。面会は可能だ。彼は無実を主張する。クレアに話していなかった過去が明らかにされる。ここでやっと、容疑がわかる。
トムには脱走・命令不服従・9人に対する殺人の容疑がかけられていた。有罪になれば、極刑間違いなしだ。クレアはトムの弁護を担当することを決意する。軍法というのは特殊なものらしく、通常は軍の弁護士が担当するようだが、ここは人任せにできないということだろう。
9人の殺害はある任務時に起きた。犠牲者は無抵抗な村人だ。トムは発砲した兵士ヘルナンデスに飛びかかったが、どうすることもできない。逆に口止めされた。ヘルナンデスは今や少佐になっていた。マークス准将とかいうお偉いさんの副官を務めている。そのマークスが、問題の任務に向かわせた将校だった。つまり、マークスがヘルナンデスを庇って、トムに罪をなすりつけたのだった。
クレアは、かつて海兵隊法務部の敏腕弁護士だったグライムス(モーガン・フリーマン)を訪ねる。これで、役者は出揃った。
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終盤までは楽しく観ていたが、視聴後には不満が残った。クレアに次々と刺客が放たれることで、サスペンスとしての緊迫感は増したものの、それによって、どんでん返しとの整合性が取れなくなっているような気がする。個人的には、別の方向に進んで終わりを迎えてほしかった。