上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『諏訪・安曇野殺人ルート』

 

 

1

みなさん、西村京太郎という作家をご存知でしょうか?

ぼくは名前しか知りませんでした。

膨大な量のミステリーを執筆され、数多の作品がドラマ化されましたが、個人的には読んだこともなければ、観たこともありませんでした。

それでも、十津川警部の名はなぜか、知っています。なぜだろう。名探偵…、いや、名刑事だからか?

 

2

ミステリーにしては、ずいぶんのんびりというか、牧歌的な父娘と、東京からやってきた、どこか奇妙な男。作家を名乗るも、代表作はない。父娘は男に興味・好奇心を抱いて、接する。男は二人の好奇をのらりくらりと躱す。父娘のやり取りに全然緊張感はないものの、怪しい奴らはどんどん出てくるし、殺人らしき事件も起きる。そこでやっと、十津川警部の登場である。

 

3

文章は読みやすくて、読みやすくて、ホイップクリームのようにどんどん入ってくる。通勤中の電車内でも淀みなく読み進めることができそうだが、あいにくこちらは車通勤。雑技団の人間ではないので、運転しながらの読書はムリだった。残念…

 

現実的に考えて、本シリーズを全て揃えて読破するほどの勇者にはなれそうにもないが、予想していたより楽しい時間を過ごせたし、古本屋で見かけたらまた買ってみようと思った。

 

こんなことを言ったら大いなる誤解を生みそうだが、率直な感想として言わせてもらうと、池波正太郎の『剣客商売』を読んだときの感覚と似たようなものを感じた。

『投資の大原則』

感想

本書を手にすれば、偉い人の正しい意見に粛々と耳を傾けているかのような読書体験を得ることができる。

入門書、指南書なので、投資に興味のある人なら、がんがん読んでいける。難しいことは書かれていない。

 

個々の細かい疑問を解決するには、また調べる必要が出てくるけれど、それを知ったからといってリターンが増えるわけでもないのが投資の世界。先人の知恵の美味しいところだけを手に入れて、愚直に実行することができるなら、それにこしたことはないだろう。

 

結局、今の生活を見直して支出を減らし、余剰資金をひたすら低コストのインデックス投資リスク管理の考え方により+債権)に回すことが、現段階における無難で有益な投資、最適解ということになる。

 

 

ただ、投資を趣味としている人に本書は無用かもしれない。決算短信を読むのが好きとか、四季報が手元にないと不安で仕方ないとか、レバETFにロマンを求めているとか、投資に生きがいを見出している場合、インデックス投資は退屈な作業でしかない。

目的はお金を増やすことなのか、トレードのスリルを楽しむことなのか。それによってアプローチの仕方は変わってくる。

 

将来のための堅実な投資を考えているなら、本書は強力な一助になるかもしれない。