上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『インデックス投資は勝者のゲーム』

 

 

1

作者はバンガード・グループの創業者である。

主張はハッキリしている。

 

『株式市場全体を、コストの低いインデックス・ファンドを通じて保有したら、放置せよ!』

 

それだけである。

 

本書で推奨されているインデックス・ファンドとは、S&P500指数、もしくは全米株式市場全体に連動する投資信託のことである。個人的にはオルカンも入れてもらいたいところだが、それは些細な問題である。投資で勝つには、伝統的なインデックス・ファンドを買って長期保有すればよい。

 

但し、それらインデックス・ファンドも、これまでのようなリターンを生み出す可能性は低いと筆者は言う。それでも、プラスにはなるだろう、とも…

 

2

また本書では、アセットアロケーションについても述べられている。

 

株式○○%債権○○%

 

といった保有比率のことである。ぼくは精神の安定のためには債権より現金のほうがいいと単純に思っているが、どうなんでしょう?

 

それを考えつつ、あーでもないこーでもないといじるのも一興。

『諏訪・安曇野殺人ルート』

 

 

1

みなさん、西村京太郎という作家をご存知でしょうか?

ぼくは名前しか知りませんでした。

膨大な量のミステリーを執筆され、数多の作品がドラマ化されましたが、個人的には読んだこともなければ、観たこともありませんでした。

それでも、十津川警部の名はなぜか、知っています。なぜだろう。名探偵…、いや、名刑事だからか?

 

2

ミステリーにしては、ずいぶんのんびりというか、牧歌的な父娘と、東京からやってきた、どこか奇妙な男。作家を名乗るも、代表作はない。父娘は男に興味・好奇心を抱いて、接する。男は二人の好奇をのらりくらりと躱す。父娘のやり取りに全然緊張感はないものの、怪しい奴らはどんどん出てくるし、殺人らしき事件も起きる。そこでやっと、十津川警部の登場である。

 

3

文章は読みやすくて、読みやすくて、ホイップクリームのようにどんどん入ってくる。通勤中の電車内でも淀みなく読み進めることができそうだが、あいにくこちらは車通勤。雑技団の人間ではないので、運転しながらの読書はムリだった。残念…

 

現実的に考えて、本シリーズを全て揃えて読破するほどの勇者にはなれそうにもないが、予想していたより楽しい時間を過ごせたし、古本屋で見かけたらまた買ってみようと思った。

 

こんなことを言ったら大いなる誤解を生みそうだが、率直な感想として言わせてもらうと、池波正太郎の『剣客商売』を読んだときの感覚と似たようなものを感じた。