監督 トム・フーバー
☆英国王ジョージ6世(即位前はアルバート)が、オーストラリア出身の言語障害専門家・ライオネルの訓練を受けて、吃音の矯正を試みる物語。
個人的な感想
◯
・最初のスピーチの失敗までの緊張感、確実にまずい結果になりそうな雰囲気……たまらないです、そういうの。
・ライオネルの度胸。王族相手に堂々と対応。
・一番初めの治療で、ライオネルは『ハムレット』を朗読させる。ヘッドホンをして、自分の声が聞こえない状態で科白を読むアルバート。我々観客も、その声を聞くことはできない(あとで聞ける)。詳細は省くが、なかなか憎い演出だと思う。
・治療風景が、笑える。
・父王の死後、二人の距離はぐっと近くなる。王族の悩みが普遍的で、たぶん観客の共感ポイント。
・ぼくの共感ポイントは
「ちん◯くそファックおっ◯い!」
・ジョージ6世となったアルバート、TVでヒトラーの演説を見て、巧さをほめる。
・吃音は生まれつきのものではない。
・この映画が救いになる方はいるかもしれない。
・思えば、英国はずっと勝ち組だ…
△
・アルバート、ちょっと短気。大人として、どうなの? 狭量な印象。
・英国王が普通の人に見える。それが狙いなら、なかなか侮れない作品だが…