今を生きよ!
とはよく言われることだけれど、案外難しいものだ。
人間はけっこう複雑で、喜怒哀楽を常に、無意識に求めている側面がある。今、何もなくても、過去をほじくり出したり、未来を妄想したりして、何かを生み出す。想像力を駆使してまで、感情を欲する。なぜだろう。それは苦しみの源泉でもあるのに…
今を生きるには、今を生き続けるには、現在進行形で何かをするか、探すか、していなければならない。できれば、中毒性のあるような、楽しいことを。執着は更なる苦しみと虚しさを生むかもしれないが、それは先のこと。未来など誰にもわからないし、どうせ外れる。
心を一つのものに向けているとき、人は今を生きているのではないだろうか。