本屋で立ち読みをした。
話題の本で、目立つところに積み上げられていた。“学長”の本もまだあった。
ページにスペースが多く、読みやすかった。人間関係についての章を開いてみる。
嫌いな人・合わない人には近寄らない。話しかけられたら、スルーすること。
みたいなことが、書いてあった。なるほど、確かに嫌な奴は避けるに限る。話しても、いいことはない。どうせイラつく返答をされて、ささくれ立つだけだ。
しかし、どうにもならん敵は大抵、上司など、自分より権力のある人間である。スルーなどできるはずもなく、敵意を隠さなければ角が立つ。
読み進めていたら、それに対するような解答が出てきた。逃亡、である。
そうか…
おれはこの時代になっても尚、逃げることを悪いことだと思っているようだ。
ポジティブに生きて、暗黒面をチラ見さえしない。感謝を忘れず、ヤな奴とは関わらない。それでどうにもならないなら、諦めて立ち去ればよい。
風と共に去ろう。
なるほど。