上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

弱肉強食


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圧倒的に優位に立つ者が弱者を前にすると、醜い部分が露見するというのはよくある話。ライオンの群れが面白半分でハイエナを嬲るのと同様、人は時として、他人を支配して好き勝手な振る舞いをすることで欲求を満たす。戦争における拷問なんかもそうだし、有名人による一般女性への非人間的な扱いのスキャンダルなんかもそうかもしれない。要するに、その人が悪人かは知らんが、戦争だの性愛だのという、箍が外れやすい状況に身を置くと、暴走する人が一定数出てくるのは事実だ。快楽は抑えることが難しいので、暴力的な嗜好を持つ人はこの先、生きにくいだろう。時代は変わる。とんでもないスピードで可視化が進み、現在の価値観で過去が裁かれる。

 

で、話は変わるが、現在の価値観をあえて歴史に向けたらどうなるだろう。たとえば、我らが隣国はかつての日本がしたことを今も非難している。かつての日本は列強に追いつくために必死だったし、国を動かしていたのは命を賭して旧体制を倒した元武士だし、日本人としてはあんまり責めたくないんだけど、それでも今の価値観で見たら、けっこうひどいことをしている。食うか食われるかの時代に、食うを選んだ帰結が今だ。たとえば、圧倒的に強い隣国が攻めてきて幾つかの島を奪われたら、胸糞悪いだろう? 他国の兵隊がいきなりやってきて好き放題されたら腹が立つだろう?