サスペンス
5回目の結婚記念日に、著名な人妻・エイミー(ロザムンド・パイク)が失踪する。家には事件の痕跡が残されていた。真っ先に疑われたのは、夫のニック。ベン・アフレックが演じている。ガタイのいいベン・アフレックは、平凡そのもので悪くない。
エイミーは毎年、結婚記念日になると、面倒臭そうな宝探しをニックに課していた。幾つかのヒントを出して、徐々に宝の場所に誘導していく。
今回の宝探しが特異なのは、もちろん、エイミー失踪とリンクしているからだ。宝探しの謎を解けば、妻の居場所がわかるのではないか…
妻探しと並行して、夫妻の過去が明らかになる。美しい邸宅に高級車、上品な調度品、まるで成功者のように見える夫妻の実情は、金も定職もなく、未来にも期待できない厳しいものだった。加えて、夫婦関係も冷えきっていた。
失踪時の血はよしとして、殺人の偽装工作は甘い気もするのだが、アメリカの田舎町では、そんなものなのか。殺人となれば、それなりに精査しそうなものだが。
とはいえ、エイミーがサイコになる愉快な飛躍を支えているのは、何を隠そうその殺人だし、けっこう面白いヤリ方だったし、うまくやったということにしておこう。