上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

夏の空


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危機感は確かに薄れていたのかもしれない。

 

今にして思えば


全ての始まりは7月下旬

 


某職員が勤務中、体調不良を訴える。すぐさま看護師が対応。39°超。抗原検査の結果陽性。早退。

 


フロアでは、感染対策を見直す。つまり、これまでのフェイスシールド・マスク・手袋に加え、ガウン・キャップ・N95マスクの着用が義務化される。N95に関しては、在庫不足のため、1人につき2枚。職員らは汚れ防止のために、不織布マスクの上からN95を装着。

 


しかし時既に遅し。それから数日間で、フロアの全ご利用者様、50名弱が新型コロナ陽性となる。

 


同時に、職員も次々と発症。毎日欠勤者が出て、他のフロア・セクションから応援がくる。応援にくる職員は最近コロナから復活した人達と役職者。

 


彼らと、フロア所属のコロナに罹患していない職員とで日々の業務を回していく。

 


コロナに罹ったら11日間出勤停止になる。そのため、残された職員は欠勤者の代わりも務めなければならず、毎日毎日コロナの蔓延する施設に出勤することになる。

 


長年働いているからわかるのだが、頑張ったところで特に評価されることはない。あとで有休をまとめて取れるような特典すらない。困った時はお互い様、持ちつ持たれつの精神で協力することが、暗黙の了解となっている。

 


今のところ、現場の雰囲気は悪くない。危機を迎えると張り切る人もいる。誤解を恐れずに言えば、非日常が刺激になることもある。職員らは「陽陽介護だ、陰陽介護だ」と時には笑い、日々の業務を消化する。以前のような悲壮感はない。コロナ流行初期とは違う。

 

 

 

自分はコロナにならなかった側の職員。何回か検査したものの、全て陰性。それでも、帰宅したら自主的に自室にこもる。マスクを外すのは、独りでご飯を食べるときと、皆が寝静まってから入る風呂のときぐらいか。同僚は車中泊をしていると笑っていた。

 


その同僚も昨夜、38°熱があると職場に電話してきて、戦線を離脱した。

 


コロナ禍に入ってから、日に何度も熱を測ることが日課になっていて、今も継続しているのだが、自分の場合、常に平熱だ。

 


今日(自分にとっては夜勤明けだった)全ての始まりと思われる職員が復帰した。その人は色々と気に病んでいたが、誰もその人を責めようとは思っていない。その人が起因であれ、その人のせいではあるまい。

 


今回のコロナは感染力が強く、生半可な感染対策では太刀打ちすることができない。襲われたら、過ぎ去るのを待つしかなさそうだ。まるで蝗だ。

 

 

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一晩中N95をつけていたせいで、右耳の付け根が痛む。痛いのに、なぜか触りたい。明日も仕事か。