はじめに
投資関連の本としては、かなり有名だが、個人的には『ウォール街のランダム・ウォーカー』のほうが、読みやすいというのもあり、何かにつけて手に取ることが多い。
本書は多くの紙面を、運営機関とそれを利用する大口の投資家について割いているのだが、ネット証券で細々と投資している庶民の自分には、興味の持てるやり取りではなかった。
もちろん、参考になる記述はある。
共感することが難しかった、というだけだ。完全に好みの問題である。名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』でも、本書はバッチリ紹介されていた。きっと、良書ではあるんだと思う。ちなみに、本書においても、『ウォール街のランダム・ウォーカー』は紹介されている。
蜘蛛の糸
一つの考えとして…
未来、特に15年先、20年先の世界を正確に言い当てることは、ひじょうに難しい。
だが、おそらく、世界経済は今より、発展しているだろう。
人類には争いが絶えず、環境破壊を延々と継続していて、人として進化しているとは言い難いけれど、技術的には進歩してきた。長い目で見れば、過去より世界は豊かになっている。
ならば、未来において、全世界株式は今より上昇しているに違いない。
教訓
個人投資家はプロと同じ土俵で対峙する必要はない。もちろん勝てる人はすごいが、それは別格であり、誰もがそうなれるわけではない。なれる自信のある人以外はどうすればいいか?
インデックス長期投資
である。長期〜超長期なら、日々の値動きを気にする必要はない。どうせ、遥か先まで売らないのだから、売り時に悩むことも殆どない。日々の値幅など些細なこと、入金できるときに、好きなときに買い増せばよい。稼ぐ力と貯める力、があるにこしたことはないけれど、たとえなくても、収入の1/5程度を投資に回せば、銀行にひたすら預金するよりはマシな未来が待っている、可能性はある。問題はその些末なリスクを取ることができるかどうか…
勝手にそんなふうに解釈した。
正しいかは、わからない。
誰も、明日のことは、
わからない!!
※投資は自己責任です。絶対に得をするとは言い切れません。損することも多々あります。