有名な投資本
筆者の訴えは実にわかりやすい。
要約すると
まず、人は未来を予知することができない。未来はランダムである。デイトレーダーは相場に裏切られて大抵、退場を余儀なくされる。チャートやファンダメンタル分析も意味はない。それらの手法を駆使して儲けることはできるだろうが、利益はバイ・アンド・ホールドした場合と大差ない。投資のプロでさえ、長期だと、インデックス・ファンドの成績には敵わない。
また、こんなことも…
欲を出さなければ、投資で資産を増やすことは難しくない。大切なのは、分散・長期・複利。決して、自信過剰になって損しか生まない短期売買を繰り返さないこと。知人やネットで見かけた個人投資家の儲け話に触発されないこと。詐欺に引っかからないこと。許容リスク(安眠できる程度の)を知ること。
ヴォリュームがあって、読み応え充分である。アメリカン🇺🇸向けなので、保険やら税控除やらのことはよくわからなかったが、事例を広く載せてくれているので、成程!と独りごちて読んだ。
メインでインデックス投資をしている方、もしくは興味がある方には、ある意味、力を与えてくれる書かもしれないが、様々な個人投資家が本書の内容やそれに近いことを色んなところで発言されているので、既に知っていることが多いかもしれない。
※本書より引用
インデックス投資は誰にでもできる。投資信託で、自動積立も可能。含み益が出てくると、けっこう楽しい。いずれきたるやばいとき、暴落。勝負はそこである。
敵は己れの心のみ!!