Widows
映画の舞台となるのは、シカゴ。
リーアム・ニーソンとヴィオラ・デイヴィスによる濃ゆいキス・シーンから始まる。
彼らは夫婦(役)だ。
ヴェロニカ(ヴィオラ・デイヴィス)は堅気だけれど、ハリー(ニーソン)はやばい仕事をして生きてきた。30年間、一度も失敗がない。 凄腕の強盗である。
だが、今回のヤマはうまくいかなかった。チームで、200万ドルを強奪するものの、警察に追い詰められて、あえなく全滅。彼らの車は爆発し、200万ドルも消える。葬儀には、それぞれの家族が参列して、故人たち(強盗ども)を偲ぶ。ヴェロニカも、深く悲しむ。
街では、市議会議員の選挙が行われようとしていた。候補者は2名。政治家一家の三世マリガンとギャングのジャマールだ。ジャマールは楽して稼ぐために、政治家になろうとしていた。ハリーの盗んだ200万ドルは、ジャマールの政治資金である。
ジャマールはヴェロニカを訪れ、200万ドルの返済を迫る。ハリーが財産を遺していたとはいえ、けっこうな大金だ。動産・不動産を売却して、どうにかなるだろうか。期限内に返すことができなければ、ひどいことになる。
追い詰められたヴェロニカは、ハリーと行動して亡くなった仲間の妻に会う。
亡夫の借金のせいで店を失ったリンダ(ミシェル・ロドリゲス)と、夫とともに収入を失って春を売ることにしたアリス(エリザベス・デビッキ)だ。
ヴェロニカはジャマールに狙われていることを打ち明け、彼女らも危険だと告げる。助かるには、200万ドルを返済するしかない。返すには、ハリーの遺した次なる計画、500万ドル強奪計画を自分たちの手で成功させなければならない。成功させてジャマールに金を渡し、残りは山分けする。
彼女らに選択肢はなかった。
何のスキルもなく、絶望的な未来…
うまくいくかどうかは、運次第か。
監督はスティーヴ・マックイーン