Gangster Squad
巡査部長オマラが仲間を集め、ギャングを叩き潰す。2012年公開。
監督 ルーベン・フライシャー
出演 ジョシュ・ブローリン/ライアン・ゴズリング/エマ・ストーン/ショーン・ペン/ニック・ノルティ
1949年
戦争は終わったが、ロスアンゼルスは平和とは言えなかった。シカゴからきたギャング、ミッキー・コーエンが力をつけ、法曹界・警察官・保安官などを買収。警官はコーエンのシマに入ることも許されなかった。
例外は巡査部長のオマラで、コーエンのシマだろうが、捜査のためなら突入した。しかしコーエンの手下を苦労して逮捕しても、すぐに釈放される。しかも上司に説教までされるのだった。
長いモノには巻かれるしかない状況が変わるのは、コーエンの悪事を忌々しく思う偉い人(市警本部長)が、オマラのことを知ったときだ。
本部長パーカーはオマラを呼び出し、コーエンと戦うよう命じる。極秘で仲間を集め、ゲリラ戦を仕掛けろ、と。警察はコーエンに抑えられているから、一々逮捕することはできない。警察官と名乗ることも許されない。命がけの密命だが、オマラは承諾する。
対決
アンタッチャブルよろしく、チームでギャングに立ち向かい、それなりに成功をおさめるが、コーエンも阿保ではない。すぐに反撃され、仲間を失い、窮地に立たされる。チームの面々の素性がばれ、本部長も諦める。コーエンには勝てない。オマラも処分されるだろう。つまり、クビになるということだ。オマラは言う。
『全てを失っても、戦争に勝てば、英雄だ。だが、全てを失ってただ負ければ、愚か者だ』
オマラは屈しない。
おわりに
悪に立ち向かう警察官の作品や、人を集めて強大な敵を倒す映画はたくさんあるので、評価するのは難しい。しかもその手の作品には大作・良作が多い。本作品は悪くないけれど、先行作品を超えているかと問われたら、正直、困るところだ。
ギャング映画の難しさを改めて思い知らせてくれた功績は、認められていいかもしれない。