一度読んだら絶対に忘れない…
教科書より平易に書かれた入門書。歴史の入門書ではなく、世界史という教科の入門書。
流れ
歴史の勉強は一旦流れをつかめば、すんなりいく。本書では、流れが把握しやすいように書かれている。世界史は数珠つなぎにして学べ!と作者は言う。たとえば
人類の出現以降、まずエリアごとの歴史を一つのストーリーとして捉えていく。
①ヨーロッパ〜エーゲ文明から百年戦争
②中東〜オリエント文明からオスマン朝
③インド〜インダス文明からムガル帝国
④中国〜黄河文明から清
それから、ヨーロッパ諸国が世界に躍り出た、
を一区切りとして、
⑥産業革命以降の欧米
⑦欧米の圧迫を受ける中東インド
⑧列強に支配され日本に攻められる中国
最後はもちろん、現代だ。
感想
世界史が好きな方、好きだった方、勉強してきた方にとっては、(当たり前の話だが)知っていることが書かれている。とはいえ、受験生のときになかなか覚えられなかったところに不意に出くわすと、何度も書いて無理やり暗記したな…と懐かしさにおそわれた。
年号が使われていないのは画期的かもしれないが、逆にあったほうが把握しやすいという意見もあるようだ。私は年号が好きなので、あってもよかったし、なくてもさほど困らなかった。
おわりに
一貫してわかりやすさに配慮されていることは確かで、すんなり読むことができる。世界史を勉強したことがなく、これまでに全然興味はなかったが、ちょっと知りたくなったという方がいたら、是非オススメしたい一冊だ。二、三日で読了できる。