◼️1976年 アメリカ
◼️監督 マイケル・リッチー
◼️出演 ウォルター・マッソー/テイタム・オニール
◼️COMMENTS
弱小少年野球チームが破天荒な監督の指揮によって生まれ変わり、強豪を倒していくという、実に王道的なストーリーである。
冒頭、マイナー・リーグの元ピッチャー(ウォルター・マッソー)が、ひょんなことから弱小少年野球チーム・ベアーズの監督になる。
監督の名はバターメーカー。プールの清掃員で、飲んだくれだが、子供好きで、心の片隅に熱いものを持っている。
子供達は生意気で、間抜けだけれど、根はいい奴らで、野球を愛している。悲しいほど下手くそでも、監督バターメーカーは罵ったり傷つけたりしない。
とはいえ、バターメーカーは元プロ選手。チームの問題点は抑えている。彼はチームの弱点となっていたピッチャーと外野手を補強する。それによって、ベアーズはやっと勝てるチームになった。
目標が勝利となり、バターメーカーは変わる。勝ちを意識するあまり、子供達の気持ちを踏みにじる言動が目立つようになる。この辺りが本作品のキモだろう。
ウォルター・マッソーのやさぐれ感が、いい味を出していた。テイタム・オニールも他の少年らも、伸び伸び演じていて、好感が持てた。夏の日のグラウンドを想起させるような、爽やかな作品だ。