上空でクロール

雑記ブログ。目標は100000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『僕はラジオ』


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実話に基づいた物語。

舞台はサウスカロライナの田舎町。高校のアメフトコーチと障害を抱えた青年・ラジオとの交流を描いた、いわゆる感動モノである。

 

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ハロルド(エド・ハリス)はハナ高校でアメフトのコーチをしている。熱心で、厳しい指導者だ。規律にもうるさい。帰宅しても、チームを勝利に導くための研究は欠かさない。妻(デブラ・ウィンガー)と娘(サラ・ドリュー)はよき理解者だ。

 

チームは開幕戦を控えている。日々の練習にも熱が入る。

 

グラウンドには器具庫(倉庫)がある。ハロルドがグラウンドを歩いていると、そこから物音が聞こえてくる。なんだろう?ドアを開けて確かめると、手足をテープでぐるぐる巻きにされた青年(キューバ・グッディング・ジュニア)が片隅で怯えていた。タチの悪い悪戯だ。チームの誰かの仕業である。ハロルドは青年を助ける。

 

青年の名前は誰も知らないが、存在自体はよく知られていた。というのも、彼は高校の周りをスーパーのカートを押して、よく歩いているからだ。ハロルドはある日彼を見かけると、犯人に代わって謝罪し、練習を手伝ってほしいと申し出る。青年は何も言わないで、立ち去る。挙動不審である。しかしハロルドは意に介さない。開幕戦を勝利で飾ったあとの練習後、青年を学内に招き入れて、ハンバーガーをごちそうする。名前を尋ねるが、青年は答えない。置いてあったラジオに異様な興味を示す。ハロルドは彼をラジオと呼ぶことに決める。

 

ラジオは練習を手伝うようになる。試合になると、積極的に応援し、人気者になる。それを快く思わない人たちもいるものの、ハロルドはスルーして、ラジオに高校の授業を受けさせる。ラジオの人間性を愛し、その成長を心から喜ぶ。

 

 

 

僕はラジオ (字幕版)

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  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 

 

ラジオは魅力的な人間なのだろう。彼の存在が規則を変え、人の心を変える。障害を抱えているだけで、変化をもたらしたわけではない。善人というだけで、人に好かれるわけではない。彼は何かを持っているのだ。

 

 

2003年アメリ