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『しあわせの隠れ場所』2009 アメリカ / 監督 ジョン・リー・ハンコック / サンドラ・ブロック


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現代では、人気のあるスポーツの一流選手になれたら成功者だ。

実際、富と名誉を手にすることができるし、子供たちに夢を与え、場合によっては、歴史に名を遺すこともできる。


『しあわせの隠れ場所』は黒人青年(将来NFLの選手になる)と彼え支えた婦人のドラマである。『タイタンズを忘れない』みたいな、がっつりアメフトを描いた作品ではない。ノンフィクションの映画化だが、原作はチェックしていない。


我々(いや、自分だけか?)にとって、アメフトは遠い国のお祭りみたいなものだ。野球やサッカーほどの親近感はない。ラグビーの親戚ぐらいにしか思っていない。こんな奴にアメフトを語る資格はないし、語ることもできない。人気スポーツの一つとして、ざっくり捉え、視聴した。


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マイケル・オアーは厳しい環境で生きてきた。母は薬物中毒者で、ほかに身寄りはない。知能は低く、出生証明書もない。だが彼にはほかの人より優れたものを持っていた。それは、体格であり、運動能力である。ウドの大木は役に立たないけれど、機敏な巨漢は有望なスポーツ選手となる可能性を秘めている。


マイケルはスポーツでの活躍を期待され、名門ぽい高校への編入が認められるも、学園生活は薔薇色とは言い難い。勉強にはついていかれないし、居候しているので夜も気は休まらない。針のむしろだ。巨体が暗い顔して途方に暮れている姿は、とても悲しい。


だが、神は彼を見捨てていない。


リー・アン(サンドラ・ブロック)との出会いによって、マイケルの人生は変わる。彼女はマイケルの窮状を察すると、衣服や快適に過ごせる部屋を用意する。家族として、彼を迎え入れる。家族はみんないい人たちだ。慈悲深い。彼らはマイケルの後見人となる。世の中、捨てたもんじゃない。



しあわせの隠れ場所 (字幕版)

しあわせの隠れ場所 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video



“いい話”である。善人による善行の成功例だ。リー・アンほど突き抜けた善人は、なかなかいないだろう。