上空でクロール

介護福祉士による雑記ブログ。主に、映画・本・時事。目標は1000記事。書きたいときに書き、休みたいときは休む。線路は続くよ、どこまでも。

『冷たい熱帯魚』2010 日本 / 監督 園子温


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社本(吹越満)は小さな熱帯魚店を営んでいる。家族は妻と娘。妻と娘に血縁関係はない。妻は後妻だ。3年前に再婚した。先妻が亡くなって間もなくの頃だったので、娘は根に持っている。


娘は多感な時期で、ちょっとぐれている。ある日、問題を起こすが、がさつなおっさん村田(でんでん)が救ってくれる。

それは村田が社本に近づくために、周到に準備した計画の一部だろうが、もちろん社本らはそんなふうに考えない。村田はいい人だと感謝する。



本作品は「埼玉愛犬家連続殺人事件」をベースにしている。アフリカケンネルと言えば、思い出す人もいるだろう。主犯の男は死刑判決を受けたが、獄中で病死した。その男が、村田のモデルである。

(但し、この映画は事件をなぞっただけの作品ではない)



村田は愛想のよさと勢いで人の心を開き、脅しと恐怖で支配する。おそらく、何らかの考えがあってしていることではない。深く考えて生きているとは、とても思えない。行き当たりばったりで、必要なものは人から奪う。


本作品は、怪物の極悪非道な所業を描いた映画だ。猟奇的な映像が苦手な方は観ないほうがいい。グロテスクだし、血なまぐさい。


冷たい熱帯魚

冷たい熱帯魚

  • 発売日: 2013/12/26
  • メディア: Prime Video



個人的には、悪くない作品だと思う。
死体を解体しながら談笑する夫婦とか、なかなか見られるものではない。
また、2時間に達する辺りで、映画自体がある種の限界を超え、弾ける。その弾け方の不快極まりなさが、古のホラーを思い出させてくれた。



この映画を観れば、人間を透明にする方法を学ぶことができる。好むと好まざるとにかかわらず。